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- 2023/01/20
- 16:21
官能小説シリーズ
Female Circumcision
すれ違いながら、視線が合いました。その学生は、チラッと花音を見て、直ぐに視線を逸らします。マスクをしているので、表情は、よく分かりませんが、花音は、急に不安になります。ドアが閉まりかける前に、急いでドアノブへ手を遣り、掴んで止めます。そして、ドアをすり抜けて、部屋の中へ入りました。
中へ入ると、消毒液の臭いがマスク越しに鼻を突きました。どうやら、やっぱり此処が診療所で間違い無いようです。左に長椅子があり、花音と同じような女の子が一人、腰掛けていました。手にはバインダーを持っていて、何かの用紙に記入しているところでした。
奥には、小さな机が在り、その上に箱が置いて有りました。そこには、「セレモニー受付」と張り紙して有りました。『あ、此処だわ。此処で間違い無いわ。ここで受付手続きするのね。』 歩み寄って箱の中を覗き込みます。
クリアケースの中には、例の同意書とその学生の学生証と思われるものが、一緒に入っているのが見えます。横に空のクリアケースもがります。箱の奥に、カードが立っていて、”同意書と学生証をクリアケースに入れて、投入して下さい”と書かれています。
『あ、こうすれば、受け付けてくれるのね。』 花音は、バッグから、記入済みの同意書と、学生証を取り出し、クリアケースに入れます。そして、既に入っていたクリアケースの上に、そっと置きました。
そして、待合椅子の方へ歩きます。先にいた学生と視線が合います。横へ座ろうかと思って、長椅子を見ると、貼り紙があって、ソーシャルディスタンスを取りましょうと、1.5m以上間隔で、座るように、促しています。花音はそれに気づいて、距離を取って、待合椅子へ腰掛けました。先にいた学生は、バインダーの紙へ記入を続けています。マスクをしているので、顔が分かりませんが、ひょっとすると同級生なのかも知れません。
”バタン”とドアの開く音がすると、左奥の方から、足音がします。見ると、ナースらしき、マスクをしてメガネを掛けた、中年の女性が、机の上の箱から、クリアケースを回収しています。
花音はそれを見て、『あ、これで私も受け付けて貰えるのね。』と、安心します。
中年のナースは、花音の方を見て、
「鈴木花音さん?!」
と名前を呼びます。花音は、慌てて、
「はいっ!」
と返事をします。中年のナースは、バインダーを持って来て、花音へ差出ました。
「鈴木花音さんね?これ記入してお待ち下さい。はい。」
と渡します。
多分、横の学生が記入しているのと同じ、用紙が挟まれています。
花音は、内容に目を落とします。『一体、何を書くのかしら?』 読もうとしたとき、 そのナースは、横の学生に、声を掛けました。
「もう記入は終わったかしら?」
「はい、これでいいですか?」
ナースは、横の学生が差し出したバインダーの記入用紙をチェックしてから、
「はい、いいでしょう。じゃあ、こっちへ来て下さい。」 と、横の学生を、立たせます。待合椅子の先に、仕切りがあって、その向こう側へ、案内されています。声が聞こえて来ます。
花音は気になって、聞き耳を立てます。
「佐藤さくら さん、ではこれからセレモニーを始めます。その前に、準備が必要ですからね。それを、よく読んでね。先ずは、服を脱ぎます。上下全部ね。下着も全部脱ぎましょう。パンティもですよ。全裸になったら、履物も脱いでこの小さい袋に入れて下さい。其処にスリッパが有りますからね。そして、この大きな袋に、全部入れて下さい。それから、貴重品も入れて、自分で手に持って、移動しましょう。いいですか?じゃあ、準備が出来たら、向こうの衝立の方へ来て下さいね。」
中年のナースの声は、大体聴き取れました。花音は、”パンティ”と言う言葉に、吃驚します。『えっ?!パンティ?!』
花音は、思いも拠らない言葉をに、目を白黒させます。胸がドキンとして、固まります。仕切りの向こう側では、その学生が準備をしているようで、衣擦れの音が聞こえて来ます。花音は、聞こえて来た内容に、半信半疑で、ちょっと信じられません。取り敢えず、目の前のバインダーを見て、心を落ち着けようとします。
花音は、落ち着こうと、手にしたバインダーの記入用紙へ、目を通します。
『え、ええと...。な、名前を書くのね...。そ、そして、生年月日、年齢、ええと、今日の体温は? えっ、測ってないわ。ん~、後回しにしよう。』
花音は、心を落ち着けて、質問の1番から、読んでみます。
パーティションの中では、先に割礼を受ける学生が、パンティを脱いでいます
『あ、これ、健康診断なのね。体調とか訊いてる。あ、そうか、問診票だ。そう、ここ診療所だもの。...
えっ?でもセレモニーだよね。何で、健康診断と関係があるのかしら?そ、そうよ、何でパンティなんか脱がなきゃいけないのかしら?』 花音は、疑問に思います。 そうしている内に、仕切りの向こう側の学生が、何かガサガサ音をさせながら、歩いて行くようなので、花音は、気になり、体を前に傾けて、ちょっと覗いてみました。すると、仕切りの向こう側に、先程の学生が、何と全裸姿で、手にビニール袋を下げ、衝立の方へ歩いて行く処でした。
服を脱いで、奥の方へ行く学生
『えっ、本当に、全部脱ぐんだ~?!』 花音は、ボールペンをギュッと握り締めます。『どうして裸になんか、ならなきゃいけいないのかしら?!』
暫くすると、衝立の向こう側から、ガチャガチャ音が聞こえて来ます。何か器具のような物が準備されているような感じです。
奥のパーティションの向こうでは、何かの処置が始まります
ナースの声がします。「もっと、○○して!」とか、「はい、大丈夫、大丈夫。」 とか、何かをされているようです。花音は、それを聴いて、
『ええっ、何、何されてるのっ?』
と、驚きます。 花音は、耳をそばだてて、様子を伺います。
少し距離があって、衝立の陰で行われているので、どんな事が行われているのか、よく分かりません。でも”あっ”とか”駄目よ”とか聞こえて来るので、気になって仕方が有りません。
衝立の向こう側では、割礼手術に備えた、前処置が行われています
「あっ、嫌っ!?」 「力を抜いてっ!!」 「もっと、お尻を出してっ!!」 奥の衝立の向こう側から、色んな声が聞こえて来ます。花音は、気が気では有りません。もう問診票への記入処では有りません。聞き耳を立てて、じっと様子を伺います。
それでも暫くすると、その処置らしきものは、終ったようで、足音がして、左奥の方へと行くのが聞こえます。そして、”バタン、バタン”と、ドアの音がしました。
花音は、ふーっと溜息をつくと、気を取り直して、落ち着く為に、記入用紙に書き込みを始めます。そこには、質問事項の終わりの方に、婦人科の質問項目もありました。生理が終わった日と日数や生理痛など、性交の経験等も問われます。花音は、一通りのブランクへの記入を、終えました。
花音は、全裸の学生を見て、更に今聞こえて来た声を聞いて、凄~く嫌な予感がして、直ぐにスマホで調べようと、”割礼”と検索してみます。画面には、一杯結果が出て来ました。タップして開きます。『ええと、割礼とは、...。』 花音は、食い入るように、説明を読みます。
”性器の一部又は...云々。”
暫く読んでみて、そこで初めて、花音は割礼の意味を知りました。目が飛び出る程、驚きます。『ええっ?!そう言う事なの?!信じられない!!』 暫く言葉を失います。
花音は呆然とします。『まさか、こんな事をするセレモニーだったの?!』
花音の心臓が早鐘を打ちます。指先が震えて来ました。
『ちょ、ちょっと待って...。』
花音は混乱します。今、何故自分が此処にいるのか、分から無くなって来ました。
『ええ、どうすればいいの?どうすればいいの?』
聖女学院大学は、母体が宗教団体です。社会には、知られていない、独自の信仰があるのです。教祖マザーは、割礼をされて、一生を禁欲主義を貫いた女性です。それに従って、信者も割礼をされるのです。一定の年齢になると、割礼が推奨されていて、殆どの信者、同時に結社員は、割礼されます。殆どの学生は、二世信者なので、これを当然として、受け入れています。稀に、脱退して、一般社会へ暮らす女性もいます。鈴木花音は、一般公募の学生なので、そのような詳しい内部事情は知らなかったのです。割礼を受けるかどうかは、自由なので、彼女が断る事は出来ます。ただ、自動的に退学となる可能性が有ります。クラスに居れば、同調圧力が有って、割礼されていない学生は、疎外されてしまうのです。割礼を受けた学生は、教会の掲示板に張り出されて、公表されます。
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御注意:本ブログは、あくまでも小説であって、架空の物語です。主旨は、ブログ冒頭の「ご案内」を、お読みください。
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Female Circumcision
すれ違いながら、視線が合いました。その学生は、チラッと花音を見て、直ぐに視線を逸らします。マスクをしているので、表情は、よく分かりませんが、花音は、急に不安になります。ドアが閉まりかける前に、急いでドアノブへ手を遣り、掴んで止めます。そして、ドアをすり抜けて、部屋の中へ入りました。
中へ入ると、消毒液の臭いがマスク越しに鼻を突きました。どうやら、やっぱり此処が診療所で間違い無いようです。左に長椅子があり、花音と同じような女の子が一人、腰掛けていました。手にはバインダーを持っていて、何かの用紙に記入しているところでした。
奥には、小さな机が在り、その上に箱が置いて有りました。そこには、「セレモニー受付」と張り紙して有りました。『あ、此処だわ。此処で間違い無いわ。ここで受付手続きするのね。』 歩み寄って箱の中を覗き込みます。
クリアケースの中には、例の同意書とその学生の学生証と思われるものが、一緒に入っているのが見えます。横に空のクリアケースもがります。箱の奥に、カードが立っていて、”同意書と学生証をクリアケースに入れて、投入して下さい”と書かれています。
『あ、こうすれば、受け付けてくれるのね。』 花音は、バッグから、記入済みの同意書と、学生証を取り出し、クリアケースに入れます。そして、既に入っていたクリアケースの上に、そっと置きました。
そして、待合椅子の方へ歩きます。先にいた学生と視線が合います。横へ座ろうかと思って、長椅子を見ると、貼り紙があって、ソーシャルディスタンスを取りましょうと、1.5m以上間隔で、座るように、促しています。花音はそれに気づいて、距離を取って、待合椅子へ腰掛けました。先にいた学生は、バインダーの紙へ記入を続けています。マスクをしているので、顔が分かりませんが、ひょっとすると同級生なのかも知れません。
”バタン”とドアの開く音がすると、左奥の方から、足音がします。見ると、ナースらしき、マスクをしてメガネを掛けた、中年の女性が、机の上の箱から、クリアケースを回収しています。
花音はそれを見て、『あ、これで私も受け付けて貰えるのね。』と、安心します。
中年のナースは、花音の方を見て、
「鈴木花音さん?!」
と名前を呼びます。花音は、慌てて、
「はいっ!」
と返事をします。中年のナースは、バインダーを持って来て、花音へ差出ました。
「鈴木花音さんね?これ記入してお待ち下さい。はい。」
と渡します。
多分、横の学生が記入しているのと同じ、用紙が挟まれています。
花音は、内容に目を落とします。『一体、何を書くのかしら?』 読もうとしたとき、 そのナースは、横の学生に、声を掛けました。
「もう記入は終わったかしら?」
「はい、これでいいですか?」
ナースは、横の学生が差し出したバインダーの記入用紙をチェックしてから、
「はい、いいでしょう。じゃあ、こっちへ来て下さい。」 と、横の学生を、立たせます。待合椅子の先に、仕切りがあって、その向こう側へ、案内されています。声が聞こえて来ます。
花音は気になって、聞き耳を立てます。
「佐藤さくら さん、ではこれからセレモニーを始めます。その前に、準備が必要ですからね。それを、よく読んでね。先ずは、服を脱ぎます。上下全部ね。下着も全部脱ぎましょう。パンティもですよ。全裸になったら、履物も脱いでこの小さい袋に入れて下さい。其処にスリッパが有りますからね。そして、この大きな袋に、全部入れて下さい。それから、貴重品も入れて、自分で手に持って、移動しましょう。いいですか?じゃあ、準備が出来たら、向こうの衝立の方へ来て下さいね。」
中年のナースの声は、大体聴き取れました。花音は、”パンティ”と言う言葉に、吃驚します。『えっ?!パンティ?!』
花音は、思いも拠らない言葉をに、目を白黒させます。胸がドキンとして、固まります。仕切りの向こう側では、その学生が準備をしているようで、衣擦れの音が聞こえて来ます。花音は、聞こえて来た内容に、半信半疑で、ちょっと信じられません。取り敢えず、目の前のバインダーを見て、心を落ち着けようとします。
花音は、落ち着こうと、手にしたバインダーの記入用紙へ、目を通します。
『え、ええと...。な、名前を書くのね...。そ、そして、生年月日、年齢、ええと、今日の体温は? えっ、測ってないわ。ん~、後回しにしよう。』
花音は、心を落ち着けて、質問の1番から、読んでみます。
パーティションの中では、先に割礼を受ける学生が、パンティを脱いでいます
『あ、これ、健康診断なのね。体調とか訊いてる。あ、そうか、問診票だ。そう、ここ診療所だもの。...
えっ?でもセレモニーだよね。何で、健康診断と関係があるのかしら?そ、そうよ、何でパンティなんか脱がなきゃいけないのかしら?』 花音は、疑問に思います。 そうしている内に、仕切りの向こう側の学生が、何かガサガサ音をさせながら、歩いて行くようなので、花音は、気になり、体を前に傾けて、ちょっと覗いてみました。すると、仕切りの向こう側に、先程の学生が、何と全裸姿で、手にビニール袋を下げ、衝立の方へ歩いて行く処でした。
服を脱いで、奥の方へ行く学生
『えっ、本当に、全部脱ぐんだ~?!』 花音は、ボールペンをギュッと握り締めます。『どうして裸になんか、ならなきゃいけいないのかしら?!』
暫くすると、衝立の向こう側から、ガチャガチャ音が聞こえて来ます。何か器具のような物が準備されているような感じです。
奥のパーティションの向こうでは、何かの処置が始まります
ナースの声がします。「もっと、○○して!」とか、「はい、大丈夫、大丈夫。」 とか、何かをされているようです。花音は、それを聴いて、
『ええっ、何、何されてるのっ?』
と、驚きます。 花音は、耳をそばだてて、様子を伺います。
少し距離があって、衝立の陰で行われているので、どんな事が行われているのか、よく分かりません。でも”あっ”とか”駄目よ”とか聞こえて来るので、気になって仕方が有りません。
衝立の向こう側では、割礼手術に備えた、前処置が行われています
「あっ、嫌っ!?」 「力を抜いてっ!!」 「もっと、お尻を出してっ!!」 奥の衝立の向こう側から、色んな声が聞こえて来ます。花音は、気が気では有りません。もう問診票への記入処では有りません。聞き耳を立てて、じっと様子を伺います。
それでも暫くすると、その処置らしきものは、終ったようで、足音がして、左奥の方へと行くのが聞こえます。そして、”バタン、バタン”と、ドアの音がしました。
花音は、ふーっと溜息をつくと、気を取り直して、落ち着く為に、記入用紙に書き込みを始めます。そこには、質問事項の終わりの方に、婦人科の質問項目もありました。生理が終わった日と日数や生理痛など、性交の経験等も問われます。花音は、一通りのブランクへの記入を、終えました。
花音は、全裸の学生を見て、更に今聞こえて来た声を聞いて、凄~く嫌な予感がして、直ぐにスマホで調べようと、”割礼”と検索してみます。画面には、一杯結果が出て来ました。タップして開きます。『ええと、割礼とは、...。』 花音は、食い入るように、説明を読みます。
”性器の一部又は...云々。”
暫く読んでみて、そこで初めて、花音は割礼の意味を知りました。目が飛び出る程、驚きます。『ええっ?!そう言う事なの?!信じられない!!』 暫く言葉を失います。
花音は呆然とします。『まさか、こんな事をするセレモニーだったの?!』
花音の心臓が早鐘を打ちます。指先が震えて来ました。
『ちょ、ちょっと待って...。』
花音は混乱します。今、何故自分が此処にいるのか、分から無くなって来ました。
『ええ、どうすればいいの?どうすればいいの?』
聖女学院大学は、母体が宗教団体です。社会には、知られていない、独自の信仰があるのです。教祖マザーは、割礼をされて、一生を禁欲主義を貫いた女性です。それに従って、信者も割礼をされるのです。一定の年齢になると、割礼が推奨されていて、殆どの信者、同時に結社員は、割礼されます。殆どの学生は、二世信者なので、これを当然として、受け入れています。稀に、脱退して、一般社会へ暮らす女性もいます。鈴木花音は、一般公募の学生なので、そのような詳しい内部事情は知らなかったのです。割礼を受けるかどうかは、自由なので、彼女が断る事は出来ます。ただ、自動的に退学となる可能性が有ります。クラスに居れば、同調圧力が有って、割礼されていない学生は、疎外されてしまうのです。割礼を受けた学生は、教会の掲示板に張り出されて、公表されます。
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