乳首を

2022/08/23
21:20

官能小説シリーズ

婦人科教室

　　こちらの診察室へ、遣って来た女性は、詳しく診察されます。　乳房触診の様子は、スタンドの上のスマホから、教育用に配信されています。先程の聴診から、乳房触診へと、進められて行きます。　　

　医師のゴム手袋の手指は、女性の腋の下から乳房へと進み、螺旋状に触診が行われます。指先の感触を頼りに、押してみて、シコリ等固い物が触れるか調べています。ライトに照らし出されて、女性の白い乳房が、”プルン、プルン”と揺れています。

　女性の乳房触診は、丁寧に行われます。反対側も、入念に触診されます。流石に、若い人の乳房は、張りがあって綺麗です。これから、妊娠・出産、授乳と、忙しくなるでしょう。どう言った経緯で、この診察室へ案内されたか、不明ですが、事務局へ依頼しておきました。果たして、単位取得の為か、何処かの伝手なのか、そんな事は、今は詮索不要です。

　この診察室へ来られたからには、婦人科教室として、最大限の事を行います。若い女性には、少々酷な診察・検査ですが、悪いようにはならないと思います。
　いいですね。綺麗ですよ。健康的です。教材には、最適です。グルリと乳房を螺旋状に触診したら、乳頭を強めに摘み、分泌液等が出ないか確かめます。

　検査の為、乳首を強く摘まれて、女性は思わず「あっ？！」と声を発します。
　「ふうむ、大丈夫ですよ。何も出ませんね。異常有りません。でも、念の為に、詳しく診ておきましょう。」　医師はLEDライト付きの拡大鏡を引き寄せ、女性の乳首を覗き込みます。

　医師は、レンズを覗き、拡大されて見える乳頭を、調べます。指先で摘み、”ネチネチ”と捻り、前後左右に傾けて診察します。
　「あっ、うっ？！」と女性の声が漏れます。　「は～い、御免なさいね～。診ていますよ。」
　女性は、知らない医師に、自分の乳首を捏ね繰り回されてしまいます。
　女性は、あの診察室へ行けば、温情による単位取得が出来るとか、治験の患者に応募したとか、医療ボランティア参加なのか、経緯は知りませんが、詳細は知らないで、来られたようではあります。

　左右の乳首を、丁寧に触診されます。摘まれて、捏(こ)ね繰(く)り回された乳首は、固くなりプクリと立ち上がります。女性は、懸命に出そうになる声を、堪(こら)えています。拡大鏡を覗(のぞ)きながら医師は、拡大された乳頭を、注意深く触診します。

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