問診から
- 2022/08/20
- 21:09
官能小説シリーズ
婦人科教室
暫くすると、医師らしき人は、手許の書類をチェックし終えたらしく、「では、問診票を記入して頂けますか？」 と、バインダーに挟んだ問診票を、女性へ差し出しました。
「え？問診票ですか。」
「はい、問診票です。ありのまま、正直に書いて下さいね。あ、それから後ろに、同意書も付いていますから、そこへはサインしておいて下さいね。」
「え？．．．はあ．．．。」
女性は、問診票を渡されて、漸く 『診察があるのかしら？』と認識します。
『同意書って、何かしら。診察があるから、一応サインしておくって事かしら？ えっと、氏名、年齢．．．住所、電話番号、．．．具合の悪いところ、．．．何も無いわ。健康よ。体調、良いわ。．．．既往歴、得に無いわね。．．．服用中の薬．．．ロキソニンくらいね。．．．アレルギーは無いわ。．．．次は何．．．。』 女性は、問診票へ記入を続けます。医師らしき人は、キーボードへ、何かを打ち込んでいます。 女性は、途中首を傾げながら、記入を続けます。問診票の後半から、婦人科に関する質問が続くのでした。
最後、同意書のページでは、少し考えてから、署名をしました。問診票と同意書に記入が済んだ女性は、ペンを挟んで、医師らしき人へ、返します。
「はい、どうも有難う御座います。」 医師らしき人は、問診票と同意書のバインダーを受け取ると、”パラパラ”と、内容をチェックして行きます。
凡(おおよ)そを読んで、特に婦人科の内容と、同意書にサインがある事を確認すると、医師らしき人は、女性にスツールへ腰掛けるように促します。
「では、こちらの椅子へ、どうぞ。」 女性は、気が進まないまま、それでも言われた通りに、横のスツールへ掛け直しました。
女性が、目の前のスツールへ腰掛けると、医師らしき人は、問診票のバインダーを横へ置き、それを横目で見ながら、「○○さん、○○歳ですね？」 と女性へ話し掛けます。 「あ、はい。そうです。」 医師らしき人は、氏名と年齢を確認すると頷いて、「お若いですねえ。」と呟きます。実際、お若い方です。「じゃあね、内科の診察をしましょう。」 そう言われると女性は、 「はあ．．．、はい。」と、生返事をします。
医師らしき人は、そんな事にはお構いなく、ゴム手袋を嵌め終えると、立ち上がり、女性の首や顎下等を触診し始めます。 「はいでは、先ずは、リンパ腺を診ましょうね。ちょっと失礼しますよ。」 医師らしき人の手が、首のほうへ伸びて、冷たいゴム手袋が、”ペタッ”と触れると、女性はゴムの臭いを感じます。
女性は、”ビクッ” としましたが、そのまま触診を受けます。医師らしき人は、女性の首から顎へ掛けて、指先と掌を使い、シコリ等が無いかと、触診を続けます。肩や、首の付け根等、リンパ節のある部位を、丁寧に触診して行きます。 診察が、始まってしまいました。女性は、兎に角あの診察室へ行きなさい。とだけ聞いて、訪ねて来ています。医師らしき人は、何も余計な事は話さず、淡々と事を進めて行きます。
「では、心音を聴きましょう。ちょっと、上着を上へ捲り上げて頂けますか？」
「え？．．．あの．．．」
「聴診器を当てますから、胸を出して下さいね。そうそう、それで結構ですよ。じゃあ、失礼しますね。」
医師らしき人は、女性の心音を聴く為に、更に上着を上へ捲り上げながら、聴診器を胸へ当てます。”ペタリ” と、聴診器の先が胸へ当てられます。冷たい感触が伝わって来ます。女性の手は、しっかりと上着を掴んでいます。”ドクン、ドクン”と、心音が聞こえて来ます。やや速く、心拍数は上昇気味です。心臓を中心として、幾つかのポイントで、心音を聴きます。「では、ゆっくり息をして下さい。吸って、吐いて．．．。」 気道音も聴きます。
”ペタリ、ペタリ” と、聴診器の先が、女性の胸を這いずり回ります。女性は、思わず両脇を絞めます。
医師らしき人は、更に背中側からも、心音などを聴きます。
「では、後ろ向きになって下さい。」
クルリと女性が、向きを変えると、今度は、医師らしき人は、女性の背中を捲り上げて、聴診器を当てます。
女性に対して、丁寧に聴診が行われます。
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御注意：本ブログは、あくまでも小説物語です。主旨は、ブログ冒頭の「ご案内」を、お読みください。
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「はい、問診票です。ありのまま、正直に書いて下さいね。あ、それから後ろに、同意書も付いていますから、そこへはサインしておいて下さいね。」
「え？．．．はあ．．．。」
女性は、問診票を渡されて、漸く 『診察があるのかしら？』と認識します。
『同意書って、何かしら。診察があるから、一応サインしておくって事かしら？ えっと、氏名、年齢．．．住所、電話番号、．．．具合の悪いところ、．．．何も無いわ。健康よ。体調、良いわ。．．．既往歴、得に無いわね。．．．服用中の薬．．．ロキソニンくらいね。．．．アレルギーは無いわ。．．．次は何．．．。』 女性は、問診票へ記入を続けます。医師らしき人は、キーボードへ、何かを打ち込んでいます。 女性は、途中首を傾げながら、記入を続けます。問診票の後半から、婦人科に関する質問が続くのでした。
最後、同意書のページでは、少し考えてから、署名をしました。問診票と同意書に記入が済んだ女性は、ペンを挟んで、医師らしき人へ、返します。
「はい、どうも有難う御座います。」 医師らしき人は、問診票と同意書のバインダーを受け取ると、”パラパラ”と、内容をチェックして行きます。
凡(おおよ)そを読んで、特に婦人科の内容と、同意書にサインがある事を確認すると、医師らしき人は、女性にスツールへ腰掛けるように促します。
「では、こちらの椅子へ、どうぞ。」 女性は、気が進まないまま、それでも言われた通りに、横のスツールへ掛け直しました。
女性が、目の前のスツールへ腰掛けると、医師らしき人は、問診票のバインダーを横へ置き、それを横目で見ながら、「○○さん、○○歳ですね？」 と女性へ話し掛けます。 「あ、はい。そうです。」 医師らしき人は、氏名と年齢を確認すると頷いて、「お若いですねえ。」と呟きます。実際、お若い方です。「じゃあね、内科の診察をしましょう。」 そう言われると女性は、 「はあ．．．、はい。」と、生返事をします。
医師らしき人は、そんな事にはお構いなく、ゴム手袋を嵌め終えると、立ち上がり、女性の首や顎下等を触診し始めます。 「はいでは、先ずは、リンパ腺を診ましょうね。ちょっと失礼しますよ。」 医師らしき人の手が、首のほうへ伸びて、冷たいゴム手袋が、”ペタッ”と触れると、女性はゴムの臭いを感じます。
女性は、”ビクッ” としましたが、そのまま触診を受けます。医師らしき人は、女性の首から顎へ掛けて、指先と掌を使い、シコリ等が無いかと、触診を続けます。肩や、首の付け根等、リンパ節のある部位を、丁寧に触診して行きます。 診察が、始まってしまいました。女性は、兎に角あの診察室へ行きなさい。とだけ聞いて、訪ねて来ています。医師らしき人は、何も余計な事は話さず、淡々と事を進めて行きます。
「では、心音を聴きましょう。ちょっと、上着を上へ捲り上げて頂けますか？」
「え？．．．あの．．．」
「聴診器を当てますから、胸を出して下さいね。そうそう、それで結構ですよ。じゃあ、失礼しますね。」
医師らしき人は、女性の心音を聴く為に、更に上着を上へ捲り上げながら、聴診器を胸へ当てます。”ペタリ” と、聴診器の先が胸へ当てられます。冷たい感触が伝わって来ます。女性の手は、しっかりと上着を掴んでいます。”ドクン、ドクン”と、心音が聞こえて来ます。やや速く、心拍数は上昇気味です。心臓を中心として、幾つかのポイントで、心音を聴きます。「では、ゆっくり息をして下さい。吸って、吐いて．．．。」 気道音も聴きます。
”ペタリ、ペタリ” と、聴診器の先が、女性の胸を這いずり回ります。女性は、思わず両脇を絞めます。
医師らしき人は、更に背中側からも、心音などを聴きます。
「では、後ろ向きになって下さい。」
クルリと女性が、向きを変えると、今度は、医師らしき人は、女性の背中を捲り上げて、聴診器を当てます。
女性に対して、丁寧に聴診が行われます。
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