クスコー氏膣鏡M
- 2021/02/17
- 20:25

触診が終わったら、次は膣鏡診を行います。クスコー氏膣鏡サイズMを使用します。膣鏡診は、婦人科の診察の基本です。

膣へ挿入して、内部で開き、膣壁や子宮頚部、子宮口等を観察します。必要に応じて、細胞診したり、膣洗浄したりします。オートクレーブ済みの膣鏡を使用します。場合によっては、使い捨ての物を使用します。
患者さんへ、これから膣へ検査器具を入れる事を告げて置きます。看護師さんも、横で立ち会います。楽にする事、力を入れない事等を、注意しておきます。膣鏡のブレードを閉じて、横にします。指先で膣口を開いて置きます。角度に注意しながら、ゆっくり膣鏡を膣へ挿入します。陰毛や小陰唇を巻き込まないようにします。固くて冷たい膣鏡が、挿入されると、どうしても、患者さんは、声を上げます。看護師さんが、大丈夫ですよ、力入れないようにと、声を掛けています。

膣鏡を、膣の奥迄挿入したら、90度回転させ、取っ手を下側にします。ブレードを少し開き、子宮口を探します。見つかれば、ブレードを開き、少し奥へ送り込み、子宮頚部を露出させます。正しい位置で、ネジを巻いて、固定します。適正な位置でない場合は、最初から遣り直します。個人差があるので、細心の注意が必要です。途中、患者さんが、痛みや異常を訴えた場合は、中止します。看護師さんが、様子を見守ってくれます。
膣鏡が固定されました。膣鏡のブレードが、内部で開かれ、膣が押し開かれて、ポコンと子宮頚部が半球状に飛び出し、子宮口が見える状態になりました。内部を覗いて診察してみましょう。固くて冷たい金属製の開口器で、膣を一杯に押し開かれているので、患者さんは、痛みを訴えます。出来るだけ、手早く診察してあげましょう。

初めての婦人科受診で、膣鏡を挿し込まれた患者さん。これから、内視鏡カメラを入れられて、詳しく診察されます。膣鏡は、ブレードが膣内で大きく開かれているので、抜け落ちる事はありません。膣が銜え込んでいる格好になります。ブレードは、ネジで固定されています。この所謂、開口器で膣がポッカリと大きな口を開いて、内部が丸見えの状態にされているのです。ライトに照らされ、膣壁や子宮頚部が、ピンクに見えています。これから、その膣内部を見てみましょう。