直腸温測定等　(官能小説シリーズ　隔離施設患者)

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2020/10/23
21:45

　肛門の視診が終わると、検査官は、女性の肛門を清浄に拭い消毒します。
「楽にして下さい。お尻を拭きますよ。」
女性は、「ひっ？！」と、小さく声を発します。肛門の皺が、ヒクヒクと窄まったり拡がったりします。

　　お尻を突き出して、丸見えになった肛門を、検査官は指先で開き、綿球で清浄にします。
　肛門の皺を伸ばして、シュッシュッと拭き取られます。腰が、ビクッ、ビクッと動きます。

　女性の肛門は、綿球を替えて、綺麗にされて行きます。検査官は、清浄になったのを確認すると、何かを取ります。

検査官は、直腸体温計を手にします。”ピ”と音がして、電源がONにされます。

　「では、体温を測ります。正確な体温の計測の為、直腸温を測ります。」と、検査官が言います。
　女性は、四つん這いにさせられて、それを聞いても、何の事だか分かりません。早く検査が終わるのを、望むだけです。只管、堪えるのみです。　深部体温は、直腸で計測されます。デテクターは、肛門から5㎝程挿入されます。通常、腋下より高いです。

温度計をヌルリッと肛門へ挿し込みました。「うっ？！」と、女性は低い呻き声を上げます。冷たい固い物が、お尻の穴へ入って来て、違和感を覚えます。
「ちょっと、そのまま動かないで下さい。計測中ですから。」と、検査官が言います。
　肛門の皺が窄まり、体温計をしっかり銜え込みました。直腸内へ深く挿し込まれ体温計は、手を放しても抜け落ちません。直腸と肛門括約筋が、支えています。

　検査官は、検査要領書のページに従って検査を進めています。直腸温測定は、その中の一つです。数値を読み取って、記録せねばならないのです。直腸温度計のデジタル数字は、パラパラと上昇しています。

　検査官は、横からデジタルの数字を眺めています。数値は、ゆっくり上昇しています。直腸温時計は、時々ゆっくり上下に動きます。女性が肛門を絞める度に、動きます。

　やがて、温度計のアラームが、”ピピピピ”っと鳴りました。検査官は、温度計を、女性の肛門から、スポッと抜きます。
　「ん～っと、深部体温は、37.0℃ですね～。」と、呟きます。検査官は、数値を記録します。女性の肛門は、ヒクヒクと蠢いています。

　「37.0℃なら、平熱ですねえ。病原体への感染の疑いとしては、無症状になります。もっと、詳しく調べておきましょう。同時に、少子高齢化防止法案の関係もありますからね。」と、検査官が言います。

　「あ、未だそのままですよ！その姿勢のままでいて下さい。未だ検査は終わってませんよ。」
　上体を起こしかけた女性に、再び検査官が注意します。