患者さんの、不要な肌の露出を避ける為、緑色のドレープが掛けられます。
処置を行う外性器の部分だけが、露出するようにされます。患者さんが、無用の心配をしないように患者さんの視界を遮られ、足元の方は、見えません。見学者がある場合は、お互いに視線を合わす事は有りません。
ドレープで覆われる患者さん
患者さんの裸の体を、ドレープで覆い隠して、手術の準備が行われました。術野を確保する為、ドレープに穴が開けられ、テープで固定されます。看護師さんは、患者さんの様子を監視します。ドクターは、手袋を替えながら手順を熟します。患者さんの外性器が、無影灯に照らし出された、よく見えています。陰核から、小陰唇、肛門へと。時々、患者さんの脚が動きます。落ち着かない様子ですね。肛門の皺も、時々キュッと窄みます。
ドレープの穴から、患者さんの外性器だけが見えています
愛美は、体に布を掛けて貰い、少しホッとします。でも、下半身のアソコ辺りだけ、スースーと風通しがいいのを、覚えます。
『ああ、始まるのね... 少しの辛抱よ。』と心に思います。
すると、ドクターが頭の方へ回って、話し掛けます。「○○さん、これから妊娠された場合に備えて、乳房の方を、先に調べておきましょうね。ちょっと御免なさいね。」 と言うと、目の前のドレープを外し、胸を露出させます。
処置の前に、乳房も診察、記録を取りましょう。妊娠した場合の為に、事前に乳房のサイズや、異常がないか、調べておきましょう。一旦、ドレープを外して、乳房を露出させます。
ドクターが言います。「いいですか、ちょっと乳房の方を、触診します。それから、計測します。」
ドクターは、愛美の乳房を、グイと掴むと目を凝らして調べています。
「ふうむ...どうかな?」 続けてグイグイと何かを確かめているようです。
愛美は、何をしているのか、不安になり、看護師さんの方へ視線を遣りますが、看護師さんは、特に気にする事も無く、視線を返します。
念の為、乳房の触診も行っておきます。万が一に備える為です。
大雑把に、左右の差異と、乳腺の発育具合を調べています。
Palpation of the breasts
乳房触診
年齢的には、問題は無いと思われますが、万全を期しておいた方が、安心です。渦巻き状や、縦横と触診して行きます。指先や、掌の感触で、シコリ等違和感の無い事を、確認します。
手術台に載せられ、体の上から緑色の布を被せられた愛美は、『ああ、これから本当に人工授精して貰うんだ...でも、ちょっと怖いわ。』 と、ドキドキします。 『でも、先生はその前に、胸を調べて置くって言ってるわ。そうよね、妊娠したら、母乳の事も考えておかなきゃいけないものね。』と、納得します。又、胸のドレープを捲られて、乳房を触診されます。 『授乳する時、お乳が張って辛いって話聞くけど、乳房マッサージて、どんなのかしら? 先生が触診してるのは、そーっと撫でてる感じだけど、乳房マッサージって、凄く痛いらしいのよね。』と、愛美は乳房触診の間に、想いを巡らします。
万遍無く、乳房を触診します。腋下のリンパ腺から、下へ沿って触れ、乳房、乳輪、乳首等をしっかりと、触診します。異常を感じれば、マンモグラフィーやエコー検査を実施します。
反対側の乳房も、触診します。乳首も摘んで、分泌液が出ないか確認します。
乳房のサイズも計測しておきます。妊娠した場合に、参考となります。
乳首や、乳輪のサイズも、計測して記録します。
各部のサイズを計測されます