膝を抱えて
- 2019/10/04
- 16:50
暫くすると、看護師さんは、戻って来ました。
「では、○○さん、そのまま、両膝を抱えて下さい。次の検査ですよ。」と看護師さんがいいます。
愛美は、「え? 膝ですか?」と訊きます。
「はい、そうですよ。膝を立てて下さい。そうですね。立てた膝を、手で抱え込んで下さい。」と看護師さんは、答えます。
愛美は、怪訝そうに両膝をお腹の上に、両手で抱え込みました。
「そうそう、それでいいですよ。もうちょっと、開いて下さい。今から、先生がお尻の方を調べますからね。」
愛美は、まるで赤ちゃんが、オシメを替えて貰うような格好にさせられました。陰部は、看護師さんに剃毛されて、陰唇が丸見えになってしまっています。
ドアの外では、人の往来があり、会話も聞こえて来ます。愛美は、こんな格好をさせられて、人が入って来たらどうしようと、気が気ではありません。
直ぐにドクターが遣って来て、横の椅子に腰掛けました。

「はーい、御免なさい、拝見しましょう~」 ドクターは、そう言うと愛美の脚を掴んで、更にお尻が上へ向くようにします。愛美は、お尻を覗き込まれて、『ひぇ~っ?! きゃ~っ?! なあに~、止めてぇ~!!!(;´Д`A ```💦』と、心の中で叫びます。

「そのまま、膝を抱えていて下さいね。肛門を診ますよ。」 ドクターは、そう言うと、患者さんの肛門を調べはじめました。ドクターの指先が、お尻に触れると、愛美は、ビクッとします。「は~い、ちょっと辛抱して下さいね~。」とドクターが注意します。愛美は、自分の肛門が、指先で拡げられるのを感じます。『ああ~っ、恥ずかしいわぁ~!!』心で叫びます。でも、診察なんだから、我慢しないとね~っと、声が出そうになるのを、我慢します。
指先で拡げられた肛門は、キュ~ッとすぼみます。ヒクヒクと皺が蠢いているのが、ライトに照らし出されます。

「ふうむ~、ふむふむ、うん、うん。」 ドクターは、小さな声で、頷いています。会陰の辺りも触診しています。会陰切開の事でも考えて診ているのでしょうか。
愛美にとっては、一時間にも思える時間でしたが、実際には、医師はササッと手早く診ただけです。
「OK、問題無いね。じゃ、看護師さん、体温計を用意して下さい。ゼリーもお願いね。」医師がそう指示すると、看護師さんは、トレーに載った体温計と、ゼリーのチューブを準備します。
医師は、看護師さんから、体温計とゼリーを受け取ります。
「それではね、基本的な計測を行います。深部体温ですね。お尻で測りま~す。」
愛美は、『お尻? お尻って、どういう意味なの?』 と不思議に思います。看護師さんに目を遣って、疑問を投げかけますが、看護師さんは、無言で佇むばかりです。
医師は、直腸体温計を手にして、デテクターにゼリーを塗りました。ボタンを押して、デジタル表示をリセットします。”ピーッ”と電子音が部屋に響きます。
愛美は、何か嫌な予感がします。

前処置を受ける女性
医師は、ボタンを押して、デジタル表示が、スタートした事を確認します。
「楽にして下さい。直腸温を、計ります。」
そう言うと、手にした体温計を、愛美のお尻の方へ遣ります。

より正確な、直腸温が計測されます。
ドクターは、指先で愛美の肛門を、左右に拡げます。肛門の皺が、キュ~ッと窄まります。
ドクターは、躊躇無く肛門へ挿し込みます。ゼリーがたっぷり塗られた体温計は、愛美の抵抗空しく、プスリと肛門へ挿し込まれてしまいました。「あっ?!」と愛美は声を上げて、お尻がビクッと動きました。
「はい、楽にしていましょうね~。そのままですよ。」ドクターが声を掛けます。
「暫く辛抱して下さいね。」 今、直腸温の計測中です。一分程掛かりますよ。
愛美は、今何をされたのか、漸く自覚します。冷たい物が、お尻の穴へ入って来ました。
プルプルと膝を抱える手が震えてしまいます。

やがて、「ピピピピピ」とアラームが鳴り、体温計測が終了します。
ドクターは、体温計を、愛美の肛門から”スポッ”と抜き去ります。
肛門が、キュ~ッとすぼまります。菊の形の皺が小さく収縮しました。
その後、ヒクヒクと蠢いています。
「ええと、幾らだ? ふうむ、37.2℃ですね~。異常無しでーす。腋下より高く出ますからね。」とドクターが言います。

「体温を計りましたから、次は直腸診も遣っておきましょうか。今日は後で、膣鏡を使いますから、隣り合う直腸も診ておいた方がいいでしょう。では、結構ですよ。膝を下ろして下さい。起き上がって、枕の方へ向いて、座って下さい。」
愛美は、今度は一体何をされるのかしらと、少々訝しく思いながら、指示に従います。
『ふう、よいしょ。』と起き上がる愛美です。

仰向けから、四つん這いへと姿勢を変えます
「こうですか?」と愛美が訊くと、看護師さんが来て、手取り足取りと姿勢をとらせます。
「もう少し、手を前に、膝をもう少し開いて下さい。」と看護師さんが四つん這いの姿勢を取らせます。
「それでいいですよ。そのままでどうぞ。」と看護師さんが下がります。続いて、ドクターが診察をします。
医師は、四つん這いになった女性の、陰部を視診します。肛門と外性器を開いて、大雑把にサッと診ます。性器については、後程処置しますから、確認程度です。

大陰唇を左右に開くと、小陰唇がパクっと開いて、膣口が見えました
愛美は、四つん這いにされると、ドクターが背後に回り、陰部をチェックします。愛美は、自分の性器が開かれるのを感じて、『ひぃっ?!』 と思います。行き成りアソコを調べられ、凄く恥ずかしい気持ちになりました。看護師さんにも見られている...
でも、ドクターは、直ぐにパッと手を放し、スタスタと何処かへ行ってしまいました。愛美は、『ふう~、吃驚したー。』とばかりに、腰を引きます。背中を丸くして、お尻の穴が見えないように腿を絞めます。
直ぐに、ドクターが手袋を嵌めて、指先に潤滑ゼリーを塗って遣って来ました。
「もう少し、お尻を突き出して下さい。今から、お尻の穴を触診しますね。」
愛美は、『ええっ?!まだ何かされるのー?!』 と思います。今ので、十分恥ずかしかったのに、更に恥ずかしい事をされるのかしらと、及び腰になります。
『ひぃ、もう止めてくれないかしら? 婦人科の筈よね。これ、肛門科じゃないの? どうして、お尻なんか調べてるの???』 愛美の思いも空しく、医師は愛美に、お尻を突き出すように促します。

これから医師が、お尻に指を入れます
医師は、愛美の背中をグイ―ッと押さえ付けます。「あ、もっと脚を開いて下さい。膝を幅広くして、ちょっとこれじゃ、痛いですよ。」と医師は、片手で愛美の膝に内側に手を遣り、外側へ開くように促します。

「ちょっと直腸と肛門括約筋を調べますよ。力を入れると、痛いですよ~。」とドクターは言います。「はい、楽にして~。」とドクターは注意します。グイッと背中を押さえられ、再びお尻を突き出されます。仕方なく、愛美は両膝を開きます。それにより、お尻が上へ向いて突き出されました。直ぐに愛美は、お尻に違和感を覚えます。肛門に、何か冷たいものが、触れています。次の瞬間、何かがお尻の穴の中へ入って来ます。「あうっ?!」愛美は、思わず腰を引きます。更に、ググっと冷たいものが、入って来るのが分かりました。『きゃ~、何これー!?』
「ああ、腰は引かないで下さい。もっと突き出したままにしていましょうね。」とドクターが注意します。
愛美は、自分のお尻の穴に、何か大きな物が侵入するのを感じます。思わず、肛門を絞めますが、お構いなしに、どんどん入って来ます。何とも言えない、犯されたような、屈辱感を覚えます。性器にも、手か何かが触れて、敏感な部分にも何かが当たっているのが分かります。『ああ、ああ何これ?!』 肛門を幾ら絞めてみても、全く関係無く、お尻の穴に何かが入って蠢いています。グリグリと、お尻の穴の中を掻き回されます。「ああ、ううーん。」と愛美は呻きます。自然に逃げようと、腰が動きます。ドクターは、構わず直腸内診を続けます。

医師が指先を動かす度に、愛美は逃げようと腰を捩じります。その度医師は背中を押さえます。更に医師は呟きます。「直腸の方は、便も無くシコリ等も無く綺麗ですね。肛門括約筋も調べておきます。」
指先が、直腸内でクルリと回されます。愛美は、堪らず「うう~ん?!」と呻きます。

看護師さんが、見ている前で、四つん這いにさせられ、直腸診をされます
愛美にとっては、長いく感じた直腸診等の事前検査ですが、実際には、簡単なチェックで、それ程の時間は、要していませんでした。医師は、愛美の肛門へ挿し込んだ指を、スポッと抜いて、「はい、お疲れ様。異常有りませんね。これなら大丈夫。処置出来ますよ。」と告げました。
愛美は、心の中で『ひぇ~、参ったわ。こんな事されるの...』と叫びます。『でも、これでICIとか言うのを、ちゃんと遣って貰えるからいいかー。』とも思い直します。これから、内診台へ乗れば終わります。愛美は、『もうちょっと、頑張るわ~。』と自分に言い聞かせます。

「うん、これで事前検査は異常無しですねー。では、これからスリッパを履いて、移動しましょうね。看護師さん、介助してあげて下さい。では、本番のICI遣りましょうね。看護師さん、準備して下さい。」
漸く愛美は、診察ベッドにしゃがみ込み、ホッとした表情になりました。診察ベッドの上で膝を着き、着衣を直し、前を閉じます。診察ベッドに腰掛け、スリッパを履きます。『ふう、ちょっと大変だったわ。』 暫く落ち着くのを、看護師さんは待ちます。
暫くして愛美が落ち着いたのを見届け、看護師さんは声を掛けます。
「大丈夫ですか?落ち着きましたか? 次は、あちらの内診台へ上って頂きますね。」 看護師さんは、愛美の肩に手を遣り、内診台の方へ促します。
愛美が、ホッとしたのも束の間、今度は、内診台へ上がらなければなりません。愛美は心の中で、『愈々ICIして貰えるんだわ』と、期待します。だけど、嬉しいけど怖いような、複雑な気持ちになります。胸がドキドキして、膝がワナワナと震えているのを覚えます。
「では、○○さん、そのまま、両膝を抱えて下さい。次の検査ですよ。」と看護師さんがいいます。
愛美は、「え? 膝ですか?」と訊きます。
「はい、そうですよ。膝を立てて下さい。そうですね。立てた膝を、手で抱え込んで下さい。」と看護師さんは、答えます。
愛美は、怪訝そうに両膝をお腹の上に、両手で抱え込みました。
「そうそう、それでいいですよ。もうちょっと、開いて下さい。今から、先生がお尻の方を調べますからね。」
愛美は、まるで赤ちゃんが、オシメを替えて貰うような格好にさせられました。陰部は、看護師さんに剃毛されて、陰唇が丸見えになってしまっています。
ドアの外では、人の往来があり、会話も聞こえて来ます。愛美は、こんな格好をさせられて、人が入って来たらどうしようと、気が気ではありません。
直ぐにドクターが遣って来て、横の椅子に腰掛けました。

「はーい、御免なさい、拝見しましょう~」 ドクターは、そう言うと愛美の脚を掴んで、更にお尻が上へ向くようにします。愛美は、お尻を覗き込まれて、『ひぇ~っ?! きゃ~っ?! なあに~、止めてぇ~!!!(;´Д`A ```💦』と、心の中で叫びます。

「そのまま、膝を抱えていて下さいね。肛門を診ますよ。」 ドクターは、そう言うと、患者さんの肛門を調べはじめました。ドクターの指先が、お尻に触れると、愛美は、ビクッとします。「は~い、ちょっと辛抱して下さいね~。」とドクターが注意します。愛美は、自分の肛門が、指先で拡げられるのを感じます。『ああ~っ、恥ずかしいわぁ~!!』心で叫びます。でも、診察なんだから、我慢しないとね~っと、声が出そうになるのを、我慢します。
指先で拡げられた肛門は、キュ~ッとすぼみます。ヒクヒクと皺が蠢いているのが、ライトに照らし出されます。

「ふうむ~、ふむふむ、うん、うん。」 ドクターは、小さな声で、頷いています。会陰の辺りも触診しています。会陰切開の事でも考えて診ているのでしょうか。
愛美にとっては、一時間にも思える時間でしたが、実際には、医師はササッと手早く診ただけです。
「OK、問題無いね。じゃ、看護師さん、体温計を用意して下さい。ゼリーもお願いね。」医師がそう指示すると、看護師さんは、トレーに載った体温計と、ゼリーのチューブを準備します。
医師は、看護師さんから、体温計とゼリーを受け取ります。
「それではね、基本的な計測を行います。深部体温ですね。お尻で測りま~す。」
愛美は、『お尻? お尻って、どういう意味なの?』 と不思議に思います。看護師さんに目を遣って、疑問を投げかけますが、看護師さんは、無言で佇むばかりです。
医師は、直腸体温計を手にして、デテクターにゼリーを塗りました。ボタンを押して、デジタル表示をリセットします。”ピーッ”と電子音が部屋に響きます。
愛美は、何か嫌な予感がします。

前処置を受ける女性
医師は、ボタンを押して、デジタル表示が、スタートした事を確認します。
「楽にして下さい。直腸温を、計ります。」
そう言うと、手にした体温計を、愛美のお尻の方へ遣ります。

より正確な、直腸温が計測されます。
ドクターは、指先で愛美の肛門を、左右に拡げます。肛門の皺が、キュ~ッと窄まります。
ドクターは、躊躇無く肛門へ挿し込みます。ゼリーがたっぷり塗られた体温計は、愛美の抵抗空しく、プスリと肛門へ挿し込まれてしまいました。「あっ?!」と愛美は声を上げて、お尻がビクッと動きました。
「はい、楽にしていましょうね~。そのままですよ。」ドクターが声を掛けます。
「暫く辛抱して下さいね。」 今、直腸温の計測中です。一分程掛かりますよ。
愛美は、今何をされたのか、漸く自覚します。冷たい物が、お尻の穴へ入って来ました。
プルプルと膝を抱える手が震えてしまいます。

やがて、「ピピピピピ」とアラームが鳴り、体温計測が終了します。
ドクターは、体温計を、愛美の肛門から”スポッ”と抜き去ります。
肛門が、キュ~ッとすぼまります。菊の形の皺が小さく収縮しました。
その後、ヒクヒクと蠢いています。
「ええと、幾らだ? ふうむ、37.2℃ですね~。異常無しでーす。腋下より高く出ますからね。」とドクターが言います。

「体温を計りましたから、次は直腸診も遣っておきましょうか。今日は後で、膣鏡を使いますから、隣り合う直腸も診ておいた方がいいでしょう。では、結構ですよ。膝を下ろして下さい。起き上がって、枕の方へ向いて、座って下さい。」
愛美は、今度は一体何をされるのかしらと、少々訝しく思いながら、指示に従います。
『ふう、よいしょ。』と起き上がる愛美です。

仰向けから、四つん這いへと姿勢を変えます
「こうですか?」と愛美が訊くと、看護師さんが来て、手取り足取りと姿勢をとらせます。
「もう少し、手を前に、膝をもう少し開いて下さい。」と看護師さんが四つん這いの姿勢を取らせます。
「それでいいですよ。そのままでどうぞ。」と看護師さんが下がります。続いて、ドクターが診察をします。
医師は、四つん這いになった女性の、陰部を視診します。肛門と外性器を開いて、大雑把にサッと診ます。性器については、後程処置しますから、確認程度です。

大陰唇を左右に開くと、小陰唇がパクっと開いて、膣口が見えました
愛美は、四つん這いにされると、ドクターが背後に回り、陰部をチェックします。愛美は、自分の性器が開かれるのを感じて、『ひぃっ?!』 と思います。行き成りアソコを調べられ、凄く恥ずかしい気持ちになりました。看護師さんにも見られている...
でも、ドクターは、直ぐにパッと手を放し、スタスタと何処かへ行ってしまいました。愛美は、『ふう~、吃驚したー。』とばかりに、腰を引きます。背中を丸くして、お尻の穴が見えないように腿を絞めます。
直ぐに、ドクターが手袋を嵌めて、指先に潤滑ゼリーを塗って遣って来ました。
「もう少し、お尻を突き出して下さい。今から、お尻の穴を触診しますね。」
愛美は、『ええっ?!まだ何かされるのー?!』 と思います。今ので、十分恥ずかしかったのに、更に恥ずかしい事をされるのかしらと、及び腰になります。
『ひぃ、もう止めてくれないかしら? 婦人科の筈よね。これ、肛門科じゃないの? どうして、お尻なんか調べてるの???』 愛美の思いも空しく、医師は愛美に、お尻を突き出すように促します。

これから医師が、お尻に指を入れます
医師は、愛美の背中をグイ―ッと押さえ付けます。「あ、もっと脚を開いて下さい。膝を幅広くして、ちょっとこれじゃ、痛いですよ。」と医師は、片手で愛美の膝に内側に手を遣り、外側へ開くように促します。

「ちょっと直腸と肛門括約筋を調べますよ。力を入れると、痛いですよ~。」とドクターは言います。「はい、楽にして~。」とドクターは注意します。グイッと背中を押さえられ、再びお尻を突き出されます。仕方なく、愛美は両膝を開きます。それにより、お尻が上へ向いて突き出されました。直ぐに愛美は、お尻に違和感を覚えます。肛門に、何か冷たいものが、触れています。次の瞬間、何かがお尻の穴の中へ入って来ます。「あうっ?!」愛美は、思わず腰を引きます。更に、ググっと冷たいものが、入って来るのが分かりました。『きゃ~、何これー!?』
「ああ、腰は引かないで下さい。もっと突き出したままにしていましょうね。」とドクターが注意します。
愛美は、自分のお尻の穴に、何か大きな物が侵入するのを感じます。思わず、肛門を絞めますが、お構いなしに、どんどん入って来ます。何とも言えない、犯されたような、屈辱感を覚えます。性器にも、手か何かが触れて、敏感な部分にも何かが当たっているのが分かります。『ああ、ああ何これ?!』 肛門を幾ら絞めてみても、全く関係無く、お尻の穴に何かが入って蠢いています。グリグリと、お尻の穴の中を掻き回されます。「ああ、ううーん。」と愛美は呻きます。自然に逃げようと、腰が動きます。ドクターは、構わず直腸内診を続けます。

医師が指先を動かす度に、愛美は逃げようと腰を捩じります。その度医師は背中を押さえます。更に医師は呟きます。「直腸の方は、便も無くシコリ等も無く綺麗ですね。肛門括約筋も調べておきます。」
指先が、直腸内でクルリと回されます。愛美は、堪らず「うう~ん?!」と呻きます。

看護師さんが、見ている前で、四つん這いにさせられ、直腸診をされます
愛美にとっては、長いく感じた直腸診等の事前検査ですが、実際には、簡単なチェックで、それ程の時間は、要していませんでした。医師は、愛美の肛門へ挿し込んだ指を、スポッと抜いて、「はい、お疲れ様。異常有りませんね。これなら大丈夫。処置出来ますよ。」と告げました。
愛美は、心の中で『ひぇ~、参ったわ。こんな事されるの...』と叫びます。『でも、これでICIとか言うのを、ちゃんと遣って貰えるからいいかー。』とも思い直します。これから、内診台へ乗れば終わります。愛美は、『もうちょっと、頑張るわ~。』と自分に言い聞かせます。

「うん、これで事前検査は異常無しですねー。では、これからスリッパを履いて、移動しましょうね。看護師さん、介助してあげて下さい。では、本番のICI遣りましょうね。看護師さん、準備して下さい。」
漸く愛美は、診察ベッドにしゃがみ込み、ホッとした表情になりました。診察ベッドの上で膝を着き、着衣を直し、前を閉じます。診察ベッドに腰掛け、スリッパを履きます。『ふう、ちょっと大変だったわ。』 暫く落ち着くのを、看護師さんは待ちます。
暫くして愛美が落ち着いたのを見届け、看護師さんは声を掛けます。
「大丈夫ですか?落ち着きましたか? 次は、あちらの内診台へ上って頂きますね。」 看護師さんは、愛美の肩に手を遣り、内診台の方へ促します。
愛美が、ホッとしたのも束の間、今度は、内診台へ上がらなければなりません。愛美は心の中で、『愈々ICIして貰えるんだわ』と、期待します。だけど、嬉しいけど怖いような、複雑な気持ちになります。胸がドキドキして、膝がワナワナと震えているのを覚えます。