お灸を試しましょう。こちらが、ツボの図の一例です。
椅子に腰掛けて、これからお灸を試します。
では、始めましょうか。それ程熱くはありませんが、若し熱くて我慢出来ないようなら、早めに熱いと仰って下さいね。
「さあ、この辺りのツボに、お灸をすえましょうか。」 チョンチョンと、胸の辺りを指先で、押さえてツボを探ります。
「ううむ、ここですね。このツボにお灸をすえます。」
では、用意しますから、お待ちください。
百草のいい薫りが立ちます。
では、お灸をすえますよ。動かないでね。
ペタペタとお灸を、ツボへ貼り付けて行きます。
胸のツボに張り付けられたお灸は、一筋の煙を立て、薫りを空間へ放ちます。暫くすると、ゆっくりツボをほんわかと温めて行きます。じわじわとツボを刺激して、気の流れを整えます。

暫くすると、 「ああ、温かくなって来ました。」と女性は言います。
「熱く無いですか、大丈夫ですか?」
「はい、そんなに熱くないです。」
「我慢しないでいいですよ。熱いなーと感じたら、外しますから、早めに仰って下さい。多分、大丈夫だと思いますけどね。」
「あら、ポカポカして来ました。ふうん、不思議なんですねぇ...
何だか、体に良さそうな気がして来ました。」
「そう、お灸って、結構効くんですよ。」
「...」
お灸が燃え尽きるまで、暫く微睡みます。
燃え尽きても、暫くポカポカします。今日は、四か所にお灸をすえてみました。
この微睡みの時間を利用して、訴えのあった乳腺の張りを、調べます。
「折角ですから、訴えのある乳腺の触診をしておきましょう。腹部も触診しますね。」
指先と手掌を使い、乳房を触診します。左右ゆっくりと時間を掛けて、シコリ等が無いか、調べて行きます。腹部も触診します。
触診も終わる頃、お灸も丁度冷めたので外します。
「乳房の方は、問題無さそうですよ。お灸は、如何でしたか?
では、お時間もお時間ですから、そろそろ着替えて、御仕度下さい。
検査結果がありますから、後日聞きに来て下さい。受付で次回の予約をしてから、お帰り下さい。気を付けてお帰り下さいね。今日は、大変お疲れ様でした。」
お勤め帰りの女性は、一連の検査、診療を受け、今終了しました。
又、会社帰りの服装に戻り、診察処置室を一瞥すると、医師へ挨拶をします。

そして、ドアを開けて、何事も無かったように、又夜の都会へと去って行きました。
ネットで予約して、会社帰りに、マップを頼りに訪れ、診察、診療を受け、そしてまた帰路へ着くのでした。
大都会の片隅で、今日も診療が続けられています。
......おわり この物語は、全て架空のものです。サイバー空間にのみ存在するクリニックです。
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