膣鏡検査
これから、このクスコー氏膣鏡を、患者さんの膣へ挿し込んでみましょう。横のモニターに、映し出されますので、ご自分でも見る事が出来ます。横を向けば、ご自分の膣へ、検査器具が挿し込まれて行くのが、逐次確認出来ます。更に、内視鏡カメラでも、見る事が可能です。
患者さんの膣へ、クスコー氏膣鏡を挿し込んでいます。
小陰唇を指先で左右に開き、巻き込まないようにします。
「ゆっくり息をしましょうね~。」
膣鏡の先を、膣口へ押し当て、ゆっくりと挿入して行きます。奥迄入ったら、取っ手を下へ回します。上でも構いませんが、下の方が見易いです。上だと、クリトリス等へ当たりますので、少々具合が悪いかも。あらぬ疑いを掛けられても困りますので、触れないようにしておきます。診察で、ちょっと赤く勃起しているようです。
慎重に、クスコを若干戻しながら、ブレードを開きます。ネジを巻いて、拡げて行きます。
丁度、子宮頚部に当たれば、ポコンと顔を出します。子宮口も観察出来ます。位置が悪い場合は、最初から遣り直します。患者さんに負担が掛かるので、上手に行いましょう。クスコーは、温めておくと、違和感が緩和されます。それでも、固い金属製の開口器具を、膣へ挿し込まれて開かれるのは、心理的にも、肉体的にも負担が掛かるものです。診察を行ったら、直ぐに細胞診等を行い、診察を終えましょう。見学立ち合い者等がいる場合は、私語を慎み、必要最小限に見学させます。膣鏡内部は、ライトで照らして、覗き込ませ、内部を見せてあげましょう。これで半分くらい開いた処です。
痛がるので、手早く済ませます。全開にすると、肛門まで迫り出して来ます。そこまですると、体に負担が掛かります。
内診室で、陰部だけ露出させられ、性器を膣鏡で開かれます。ライトに照らし出されて、膣壁や子宮頚部、子宮口が覗き込まれます。
受診者は、両脚を固定され、この様な姿勢になって、内診や膣鏡診、細胞診を受けます。
膣圧測定、骨盤底筋訓練等もあります。骨盤底筋訓練器は、空気式のものと、電気パルス式のものがあります。直腸診も行われますが、便がある場合は、事前に浣腸処置がされます。大腸洗浄も、適宜実施されます。尿採取の為、導尿も行われる場合があります。詳しくは、コメント等をお寄せ下さい。