尿カテーテル・パッケージ
- 2019/03/20
- 16:48
官能小説 怪しいクリニック
彩花は、自分の周囲に幾人か、白衣の人達がいるのに気付きます。先生の後ろに立っている人もいます。ライトが眩しくて、ハッキリとは見えませんが、明らかに彩花の股間に視線を遣っています。
(あー、覗かれている~。嫌だあ、なあにこれー。見られてるわ。こんな所へ入って来ないでよ~。)
「あの、看護師さん、これは...どういう事なんですかぁ?」
彩花が、周囲を見回しながら、看護師の美咲へ尋ねます。
「ふふ、ああこの人達ね? スタッフよ。研修の為に来たのよ。見習いの為にいるの。御免なさい、勉強する為だから、協力して下さいね。さあ、そんなキョロキョロしないで、目を閉じてじっと静かにしていましょう?」 と耳元で囁きます。
彩花は、何か遣り切れない気持ちがしますが、今どうする事も出来ず、口惜しさに体が震えます。
「う~ん、この位洗浄して、消毒しておけばいいかなー。それじゃあ、看護師さーん。導尿セットを、用意して下さい。先ず、ピンセット下さい。」
先生は、彩花の股の間から顔を上げ声を発します。
「は~い。じゃ、佐藤さん、このまま動かないでいてね~。」看護師の美咲は、そう言うと、カートへ行き、トレイの上に並べられた幾つかの器具や、袋の中から、一つのパッケージを選び、開封してます。セットの中から、先生はピンセットを拾いあげました。看護師の美咲は、一つの袋を手にします。診察室内にいる周囲の白衣の人達が、何を持ったのだろうと、美咲の手元を注視します。
看護師の美咲は、先生の傍へ寄り添います。
「10Frですけど、これでいいですか?」
「10Frですか... そうだねー、多分それで大丈夫かなー。尿道口が見え辛い方だからねー。取り敢えずそれで試してみようかなー。はい、では開封して下さい。カテーテルは、触らないでね。」
「はい、では開封しまーす。」 看護師の美咲は、パッケージの端を摘んで、ビリビリと封を開けます。半分くらい開くと、開封口を先生に向けて、近付けます。
「有難う、そのまま持っててね。」先生はそう言うと、ピンセットで、袋の中のカテーテルを慎重に取り出します。
無菌パッケージなので、絶対物に触れてはならないのです。彩花の尿道へ入れる迄は、無菌状態を保ちます。
彩花は、その物々しい所作に、一瞬恐怖を感じます。
(えっ?! なんだろう、なんだか怖いわ。何が始まるの?)

尿カテーテルは、無菌パッケージに封入されています。潤滑ゼリーも入っているので、尿道への挿入が容易に出来ます。ヌルヌルしているので、慎重にピンセットで摘みます。万が一、落下させると、もう使用出来なくなってしまいます。
導尿は、基本的に無菌操作となります。ただ、どんなに尿道口周辺を消毒したところで、尿道の入口から少しは、雑菌があります。排尿の度に排出されますが、構造上雑菌が繁殖し易い場所です。男性に比べて、尿道の短い女性では、膀胱炎が多いです。ですので、操作は慎重に行われますが、100%感染症のリスクを無くす事は出来ません。その為、患者さんには、処置後は水分を多めに摂り、排尿の回数を増やして貰います。抗生剤の処方も考慮されます。
周囲の見学者は、何をするんだろうとばかり、医師の手元に注目します。診察台の上の女性は、陰部を開かれ、ピンクの小陰唇が鮮明に、ライトに照らし出されているのを、目にします。『あー、凄い格好を、させられてるわー。可哀想ねえー。未だ若い子なのに、こんな事されて大丈夫なの?』そんな表情が見えます。
彩花は、先生が看護師さんの差し出す袋から、ピンセットで細長いチューブを摘んで抜くのを見ます。(あれ、何だろう?白くて細いチューブみたいだわ。濡れてるみたい。)
すると、彩花の股間は先生の指先に力が入り、陰唇が開かれるのを感じます。(ああ、何? 何かされるわー。)
「佐藤さん、動かないで下さいね。これから尿道へ、管を挿し込みますからね~。」 足元で先生の声がします。
「えっ、管っ?」 彩花は焦ります。
医師の鈴木は、小陰唇を指先で大きく開き、カテーテルに触れないよう注意します。ピンセットに摘んだカテーテルの先を、彩花の尿道口と思われる部分へそっと押し当てます。
「これかなー?」 女性の尿道口は、大変分かり難いものです。個人差が大きく、色んな形をしています。彩花の場合は、割合平坦な処に開いています。
ピンセットで摘んだカテーテルの先端は、思った通りに、閉じた尿道口へ潜り込みました。
「おお、やっぱりこれだね。よいしょ。」


モニター応募者は、採尿が条件です
応募の女性は、内診台で導尿され無菌尿を採られます
その様子は、関係者に見学されます
次の瞬間、彩花は尿道に冷たい違和感を覚えます。 「あっ、嫌 嫌っ!!」 何かが尿道へグングン入って来ます。凄く痛くて経験した事の無い、不快感です。残尿感に痛みと冷たさが加わったような感じです。
「どうですか~? 痛いですか~?」と医師が訊きます。
「あー、冷たくて痛い、気持ち悪いですっ!!」
「チクチクしますか~?」
「えっ? あの、...変な感じです。」

医師の鈴木は、カテーテルが、スムーズに尿道口へ潜り込んで行くのを確認すると、「うん、大丈夫そうだね。入るよ。」
カテーテルが太すぎると、尿道口でつっかえて、ピンセットで送り込めませんが、今は、ピンセットで送り込めました。
「よしよし、入るね~。」更にピンセットでカテーテルを、スルスルと彩花の尿道へ送り込みます。
すると、今度は明らかに大きな痛みが来ました。
「あっ、痛ーいっ、痛い痛い!」と彩花は叫びます。
医師の鈴木は、カテーテルを送り込むと、コツンと抵抗があるのを、指先で感じ取りました。膀胱括約筋です。
「はいはい、ちょっと辛抱して下さい。」
そう言うと、カテーテルをピンセットで、グイッと送り込みました。

「痛いっ!!」 と彩花が叫びます。
カテーテルの後端から、勢いよく尿が噴出して来ました。
医師の鈴木は、他方の手指で、カテーテルを支えます。彩花の尿が、指先を伝うと、温かいのをゴム手袋を通して感じます。同時に、尿の臭いがマスクを通して、鼻先に漂います。
ちょっとだけ、更にカテーテルを送り込んでおきます。 カテーテルの後端からは、彩花の尿が噴き出て、下のパンへドボドボと音を立てて流れ落ちて行きます。
看護師の美咲は、「あら、出たわね。勢いがいいわねー。緊張して、尿が溜まってたのね、この子。ふふ。」と呟きます。
彩花の意思とは、関係無く、尿がカテーテルから、勢いよく漏れ出て来ます。
「看護師さん、カップ頂戴。カップお願いしまーす。」
彩花は、足元の方が、俄かに慌ただしくなるのを感じますが、それが自分の尿の為とは思いません。

カテーテルから吹き出す尿
周囲で、固唾を飲んで見守っていた見学者達から、小さく『おおーっ!!』 と安堵とも、歓声とも知れぬ声が漏れます。
彩花は、今見学者の前で、導尿に拠って自分の意志とは関係無く、尿を垂れ流しているのですが、それには気付きません。
(何ー? 何を騒いでるの? 私が何かしたの?ただでさえ、こんな処を人に見られて恥ずかしいのに、一体何を見ているの? お仕事なんでしょ? 静にしてよ。早く出て行って。)
見学者は、彩花の陰唇に挿し込まれた管から、尿がカップへと、垂れ流されているのを、目の当たりにします。それは、無影灯に照らし出されて、彩花の陰部に、ピンクの襞から飛び出たビニールのチューブから、黄色の尿がカップに泡を立てながらどんどん溜まっていく光景です。その場は、シーンと静まり返り、ジョボジョボとカップに落下する尿の音だけ、内診室に響いています。彩花は、周囲の人の目が、何となく自分を、憐れんでいるような気がして、いたたまれません。
医師の鈴木は、カテーテルの端から流れ出る、彩花の尿を採尿カップへ受け止めます。尿は、白い泡を立てながら、見る見る間に溜まって行きます。カップを掴む指先に、彩花の温かい尿が一杯になって来ました。
「うん、この位採っておけばいいかなー。」
そう言うと、カップを看護師の美咲へ渡しました。
「これ、お願いね。出しといて。」
「はい、分かりました。」看護師の美咲は、彩花の泡立つ茶色の尿で、一杯になった採尿カップを受け取り、ツカツカと部屋の外へ出て行きました。
医師の鈴木は、彩花の陰唇から飛び出したカテーテルを見て、「結構、一杯でるね~。はは」 と呟きます。必要量以上に、未だ彩花の尿は、出続けます。
暫くすると、ポトポトと途切れ止まりました。
「佐藤さん、ちょっとお腹押しますね。あんまり力を入れないで下さい。」
そう言うと、左手で彩花の膀胱の上辺りをグイグイと押します。すると、カテーテルの端からは、再びジャ~っと尿が出て来ました。
「うん、これでいいかな。」
尿は又止まり、ポトッとばかり最後の一滴がパンへ落下しました。
「じゃ、抜きましょう。」
ピンセットでゆっくりカテーテルは、ツーッと引き抜かれました。
彩花は、「ううーん...」と喘ぎ声を出します。
「佐藤さん、大丈夫かなー?大丈夫だったかなー? 採尿出来ましたよ。よく頑張りましたね。如何でした? ちょっと痛かったかな?」
そう言うと、医師の鈴木は、ピンセットで挟んだカテーテルを、彩花へ態と見せます。
彩花は、何を言っているのか分かりません。
「えっ? 尿っていつ採ったんですか?」と訊きます。
「ああ、佐藤さん、今採ったんですよ。この管を、貴女の尿道へ挿し込んで、膀胱から直接、採尿したんですよ。音がしたでしょう? あの音は、貴女のお小水が、下の受け皿へ流れ落ちていた音なんですよ。」
彩花は、狐に抓まれたような顔をします。
(確かに、尿道に何か入って来て、変なツーンとする痛さがあったけど、排尿した覚えはないわ。)
「あの、私、排尿した覚えはありませんけど...」
「ああそうですね。貴女の意思と関係無く、採尿出来るんですよ。導尿って。」
彩花は、今感じている尿道の痛みが、そういう事だったのかと、今初めて理解します。そう分かると、一層尿道の残尿感に似た痛みが増します。

今、この内6cmくらいの部分が、彩花の尿道へ入っていました。
診察室内は、何だかザワザワしています。ヒソヒソ声がします。彩花は、自分が何をされたか、分からないまま、周囲の人が顔を覗き込んだり、股間を覗き込んだりするので、凄く恥ずかしくて逃げ出したい気持ちになります。
(なによ、そんな視線を投げつけないで! 私が、何をしたの? お小水? 知らないわ~。何かされて、痛かっただけよ。今も残尿感みたいな痛みがあるわ。なあにこれ? いつまで、こんな変な事をされるの? 早くここから降ろして!! )
看護師の美咲が、コツコツと足音を立てながら、診察室へ戻って来ました。すると周囲は、再びシーンと静けさを取り戻します。
「先生、尿検査へ出しておきましたよ。」
「うん、有難う。次の人待ってる? 」
「いいえ、今日はキャンセルみたいです。明日に変更ですって。」
「ああそう、じゃ佐藤さんは、色々出来るね。じっくり遣ろうか...。」
彩花は会話を聞いて、(ええっ? 未だ何かされるの? もう御免よ、変な事されるの。)
「先生、次は膣鏡検査が項目に入っていますよ。」と看護師の美咲は、手許のカルテを、ペラペラ捲って言います。
「膣鏡診ね。はい、じゃ準備して。」 医師の鈴木は、看護師に目配せします。
「あの...先生、未だ何かあるんですか?」
「あー、佐藤さん、もう少し検査が入っていますね。貴女の応募したモニターはですね、幾つかの健診があって、順番に検査して行きましょうね。もう少しだけ辛抱出来ますか?」
「え、そうなんですか、でも... 何かこの診察台、嫌なんですけど。それに、...」と彩花は先生に、辺りを見回して訴えます。
「そうですか? でも、女性の方は、婦人科の検査しなきゃ、始まりませんよ。どちらかと言うと、婦人科がメインとも言えますよ。女性は。それと、モニターの方には、研修生が立会ますよ。サイトに書いて有ってでしょ?協力お願いしますね。ご協力宜しくお願いしますね。」と、あっさり訴えは却下されてしまいます。
「そうですよ~。佐藤さーん、もうちょっと辛抱しましょうね~。」
彩花は、こんな格好をさせられたまま、人が見ている前で、未だ何か検査をされるのかと思うと、遣り切れなく思います。
「もう、下ろして呉れませんか? もう、嫌。恥ずかしいし。」
「あらあら、佐藤さん、子供じゃないんですから、しっかり診て貰いましょう? 折角、今日来られたんでしょう? あと少しで、終わりですよ。」
周りで見学している人達も、出来たらもっと見たいなーと思っているようで、ハラハラして遣り取りを聞いています。ちょっと、可哀想かも知れないけど、滅多に観れない人の診察の様子なので、続けて~っ と言った視線を送ります。
好奇の目と、憐みの目と、蔑みの混ざった目に囲まれ、彩花はどうしたらいいか、口惜しさと後悔に苛まされます。
彩花は、顔を先生から背け、溜息を付きます。
(はあ~、皆に観られている。嫌だわ...)
その間にも、開脚した彩花の股間には、陰毛に覆われた小陰唇の襞が、無影灯に照らし出され、見学者の注目を集めています。

彩花は、自分の周囲に幾人か、白衣の人達がいるのに気付きます。先生の後ろに立っている人もいます。ライトが眩しくて、ハッキリとは見えませんが、明らかに彩花の股間に視線を遣っています。
(あー、覗かれている~。嫌だあ、なあにこれー。見られてるわ。こんな所へ入って来ないでよ~。)
「あの、看護師さん、これは...どういう事なんですかぁ?」
彩花が、周囲を見回しながら、看護師の美咲へ尋ねます。
「ふふ、ああこの人達ね? スタッフよ。研修の為に来たのよ。見習いの為にいるの。御免なさい、勉強する為だから、協力して下さいね。さあ、そんなキョロキョロしないで、目を閉じてじっと静かにしていましょう?」 と耳元で囁きます。
彩花は、何か遣り切れない気持ちがしますが、今どうする事も出来ず、口惜しさに体が震えます。
「う~ん、この位洗浄して、消毒しておけばいいかなー。それじゃあ、看護師さーん。導尿セットを、用意して下さい。先ず、ピンセット下さい。」
先生は、彩花の股の間から顔を上げ声を発します。
「は~い。じゃ、佐藤さん、このまま動かないでいてね~。」看護師の美咲は、そう言うと、カートへ行き、トレイの上に並べられた幾つかの器具や、袋の中から、一つのパッケージを選び、開封してます。セットの中から、先生はピンセットを拾いあげました。看護師の美咲は、一つの袋を手にします。診察室内にいる周囲の白衣の人達が、何を持ったのだろうと、美咲の手元を注視します。
看護師の美咲は、先生の傍へ寄り添います。
「10Frですけど、これでいいですか?」
「10Frですか... そうだねー、多分それで大丈夫かなー。尿道口が見え辛い方だからねー。取り敢えずそれで試してみようかなー。はい、では開封して下さい。カテーテルは、触らないでね。」
「はい、では開封しまーす。」 看護師の美咲は、パッケージの端を摘んで、ビリビリと封を開けます。半分くらい開くと、開封口を先生に向けて、近付けます。
「有難う、そのまま持っててね。」先生はそう言うと、ピンセットで、袋の中のカテーテルを慎重に取り出します。
無菌パッケージなので、絶対物に触れてはならないのです。彩花の尿道へ入れる迄は、無菌状態を保ちます。
彩花は、その物々しい所作に、一瞬恐怖を感じます。
(えっ?! なんだろう、なんだか怖いわ。何が始まるの?)

尿カテーテルは、無菌パッケージに封入されています。潤滑ゼリーも入っているので、尿道への挿入が容易に出来ます。ヌルヌルしているので、慎重にピンセットで摘みます。万が一、落下させると、もう使用出来なくなってしまいます。
導尿は、基本的に無菌操作となります。ただ、どんなに尿道口周辺を消毒したところで、尿道の入口から少しは、雑菌があります。排尿の度に排出されますが、構造上雑菌が繁殖し易い場所です。男性に比べて、尿道の短い女性では、膀胱炎が多いです。ですので、操作は慎重に行われますが、100%感染症のリスクを無くす事は出来ません。その為、患者さんには、処置後は水分を多めに摂り、排尿の回数を増やして貰います。抗生剤の処方も考慮されます。
周囲の見学者は、何をするんだろうとばかり、医師の手元に注目します。診察台の上の女性は、陰部を開かれ、ピンクの小陰唇が鮮明に、ライトに照らし出されているのを、目にします。『あー、凄い格好を、させられてるわー。可哀想ねえー。未だ若い子なのに、こんな事されて大丈夫なの?』そんな表情が見えます。
彩花は、先生が看護師さんの差し出す袋から、ピンセットで細長いチューブを摘んで抜くのを見ます。(あれ、何だろう?白くて細いチューブみたいだわ。濡れてるみたい。)
すると、彩花の股間は先生の指先に力が入り、陰唇が開かれるのを感じます。(ああ、何? 何かされるわー。)
「佐藤さん、動かないで下さいね。これから尿道へ、管を挿し込みますからね~。」 足元で先生の声がします。
「えっ、管っ?」 彩花は焦ります。
医師の鈴木は、小陰唇を指先で大きく開き、カテーテルに触れないよう注意します。ピンセットに摘んだカテーテルの先を、彩花の尿道口と思われる部分へそっと押し当てます。
「これかなー?」 女性の尿道口は、大変分かり難いものです。個人差が大きく、色んな形をしています。彩花の場合は、割合平坦な処に開いています。
ピンセットで摘んだカテーテルの先端は、思った通りに、閉じた尿道口へ潜り込みました。
「おお、やっぱりこれだね。よいしょ。」


モニター応募者は、採尿が条件です
応募の女性は、内診台で導尿され無菌尿を採られます
その様子は、関係者に見学されます
次の瞬間、彩花は尿道に冷たい違和感を覚えます。 「あっ、嫌 嫌っ!!」 何かが尿道へグングン入って来ます。凄く痛くて経験した事の無い、不快感です。残尿感に痛みと冷たさが加わったような感じです。
「どうですか~? 痛いですか~?」と医師が訊きます。
「あー、冷たくて痛い、気持ち悪いですっ!!」
「チクチクしますか~?」
「えっ? あの、...変な感じです。」

医師の鈴木は、カテーテルが、スムーズに尿道口へ潜り込んで行くのを確認すると、「うん、大丈夫そうだね。入るよ。」
カテーテルが太すぎると、尿道口でつっかえて、ピンセットで送り込めませんが、今は、ピンセットで送り込めました。
「よしよし、入るね~。」更にピンセットでカテーテルを、スルスルと彩花の尿道へ送り込みます。
すると、今度は明らかに大きな痛みが来ました。
「あっ、痛ーいっ、痛い痛い!」と彩花は叫びます。
医師の鈴木は、カテーテルを送り込むと、コツンと抵抗があるのを、指先で感じ取りました。膀胱括約筋です。
「はいはい、ちょっと辛抱して下さい。」
そう言うと、カテーテルをピンセットで、グイッと送り込みました。

「痛いっ!!」 と彩花が叫びます。
カテーテルの後端から、勢いよく尿が噴出して来ました。
医師の鈴木は、他方の手指で、カテーテルを支えます。彩花の尿が、指先を伝うと、温かいのをゴム手袋を通して感じます。同時に、尿の臭いがマスクを通して、鼻先に漂います。
ちょっとだけ、更にカテーテルを送り込んでおきます。 カテーテルの後端からは、彩花の尿が噴き出て、下のパンへドボドボと音を立てて流れ落ちて行きます。
看護師の美咲は、「あら、出たわね。勢いがいいわねー。緊張して、尿が溜まってたのね、この子。ふふ。」と呟きます。
彩花の意思とは、関係無く、尿がカテーテルから、勢いよく漏れ出て来ます。
「看護師さん、カップ頂戴。カップお願いしまーす。」
彩花は、足元の方が、俄かに慌ただしくなるのを感じますが、それが自分の尿の為とは思いません。

カテーテルから吹き出す尿
周囲で、固唾を飲んで見守っていた見学者達から、小さく『おおーっ!!』 と安堵とも、歓声とも知れぬ声が漏れます。
彩花は、今見学者の前で、導尿に拠って自分の意志とは関係無く、尿を垂れ流しているのですが、それには気付きません。
(何ー? 何を騒いでるの? 私が何かしたの?ただでさえ、こんな処を人に見られて恥ずかしいのに、一体何を見ているの? お仕事なんでしょ? 静にしてよ。早く出て行って。)
見学者は、彩花の陰唇に挿し込まれた管から、尿がカップへと、垂れ流されているのを、目の当たりにします。それは、無影灯に照らし出されて、彩花の陰部に、ピンクの襞から飛び出たビニールのチューブから、黄色の尿がカップに泡を立てながらどんどん溜まっていく光景です。その場は、シーンと静まり返り、ジョボジョボとカップに落下する尿の音だけ、内診室に響いています。彩花は、周囲の人の目が、何となく自分を、憐れんでいるような気がして、いたたまれません。
医師の鈴木は、カテーテルの端から流れ出る、彩花の尿を採尿カップへ受け止めます。尿は、白い泡を立てながら、見る見る間に溜まって行きます。カップを掴む指先に、彩花の温かい尿が一杯になって来ました。
「うん、この位採っておけばいいかなー。」
そう言うと、カップを看護師の美咲へ渡しました。
「これ、お願いね。出しといて。」
「はい、分かりました。」看護師の美咲は、彩花の泡立つ茶色の尿で、一杯になった採尿カップを受け取り、ツカツカと部屋の外へ出て行きました。
医師の鈴木は、彩花の陰唇から飛び出したカテーテルを見て、「結構、一杯でるね~。はは」 と呟きます。必要量以上に、未だ彩花の尿は、出続けます。
暫くすると、ポトポトと途切れ止まりました。
「佐藤さん、ちょっとお腹押しますね。あんまり力を入れないで下さい。」
そう言うと、左手で彩花の膀胱の上辺りをグイグイと押します。すると、カテーテルの端からは、再びジャ~っと尿が出て来ました。
「うん、これでいいかな。」
尿は又止まり、ポトッとばかり最後の一滴がパンへ落下しました。
「じゃ、抜きましょう。」
ピンセットでゆっくりカテーテルは、ツーッと引き抜かれました。
彩花は、「ううーん...」と喘ぎ声を出します。
「佐藤さん、大丈夫かなー?大丈夫だったかなー? 採尿出来ましたよ。よく頑張りましたね。如何でした? ちょっと痛かったかな?」
そう言うと、医師の鈴木は、ピンセットで挟んだカテーテルを、彩花へ態と見せます。
彩花は、何を言っているのか分かりません。
「えっ? 尿っていつ採ったんですか?」と訊きます。
「ああ、佐藤さん、今採ったんですよ。この管を、貴女の尿道へ挿し込んで、膀胱から直接、採尿したんですよ。音がしたでしょう? あの音は、貴女のお小水が、下の受け皿へ流れ落ちていた音なんですよ。」
彩花は、狐に抓まれたような顔をします。
(確かに、尿道に何か入って来て、変なツーンとする痛さがあったけど、排尿した覚えはないわ。)
「あの、私、排尿した覚えはありませんけど...」
「ああそうですね。貴女の意思と関係無く、採尿出来るんですよ。導尿って。」
彩花は、今感じている尿道の痛みが、そういう事だったのかと、今初めて理解します。そう分かると、一層尿道の残尿感に似た痛みが増します。

今、この内6cmくらいの部分が、彩花の尿道へ入っていました。
診察室内は、何だかザワザワしています。ヒソヒソ声がします。彩花は、自分が何をされたか、分からないまま、周囲の人が顔を覗き込んだり、股間を覗き込んだりするので、凄く恥ずかしくて逃げ出したい気持ちになります。
(なによ、そんな視線を投げつけないで! 私が、何をしたの? お小水? 知らないわ~。何かされて、痛かっただけよ。今も残尿感みたいな痛みがあるわ。なあにこれ? いつまで、こんな変な事をされるの? 早くここから降ろして!! )
看護師の美咲が、コツコツと足音を立てながら、診察室へ戻って来ました。すると周囲は、再びシーンと静けさを取り戻します。
「先生、尿検査へ出しておきましたよ。」
「うん、有難う。次の人待ってる? 」
「いいえ、今日はキャンセルみたいです。明日に変更ですって。」
「ああそう、じゃ佐藤さんは、色々出来るね。じっくり遣ろうか...。」
彩花は会話を聞いて、(ええっ? 未だ何かされるの? もう御免よ、変な事されるの。)
「先生、次は膣鏡検査が項目に入っていますよ。」と看護師の美咲は、手許のカルテを、ペラペラ捲って言います。
「膣鏡診ね。はい、じゃ準備して。」 医師の鈴木は、看護師に目配せします。
「あの...先生、未だ何かあるんですか?」
「あー、佐藤さん、もう少し検査が入っていますね。貴女の応募したモニターはですね、幾つかの健診があって、順番に検査して行きましょうね。もう少しだけ辛抱出来ますか?」
「え、そうなんですか、でも... 何かこの診察台、嫌なんですけど。それに、...」と彩花は先生に、辺りを見回して訴えます。
「そうですか? でも、女性の方は、婦人科の検査しなきゃ、始まりませんよ。どちらかと言うと、婦人科がメインとも言えますよ。女性は。それと、モニターの方には、研修生が立会ますよ。サイトに書いて有ってでしょ?協力お願いしますね。ご協力宜しくお願いしますね。」と、あっさり訴えは却下されてしまいます。
「そうですよ~。佐藤さーん、もうちょっと辛抱しましょうね~。」
彩花は、こんな格好をさせられたまま、人が見ている前で、未だ何か検査をされるのかと思うと、遣り切れなく思います。
「もう、下ろして呉れませんか? もう、嫌。恥ずかしいし。」
「あらあら、佐藤さん、子供じゃないんですから、しっかり診て貰いましょう? 折角、今日来られたんでしょう? あと少しで、終わりですよ。」
周りで見学している人達も、出来たらもっと見たいなーと思っているようで、ハラハラして遣り取りを聞いています。ちょっと、可哀想かも知れないけど、滅多に観れない人の診察の様子なので、続けて~っ と言った視線を送ります。
好奇の目と、憐みの目と、蔑みの混ざった目に囲まれ、彩花はどうしたらいいか、口惜しさと後悔に苛まされます。
彩花は、顔を先生から背け、溜息を付きます。
(はあ~、皆に観られている。嫌だわ...)
その間にも、開脚した彩花の股間には、陰毛に覆われた小陰唇の襞が、無影灯に照らし出され、見学者の注目を集めています。
