未だ終わっていない

2019/03/11
22:19

　彩花は、パンティを上げ直して、ホッとします。(ああ、恥ずかしかったわ～。お尻の検査って、指を入れるのね。知らなかったわ。ちょっと痛かったな～。(*´Д｀)でも、これで終わりよね。早く、エステとかマッサージ受けてみたいな。)暫く待たされる彩花は、漸く落ち着いて来ました。　
二人は直ぐに戻って来ました。外で誰かと話していたみたいです。医師の鈴木が、又話します。「佐藤彩花さんですね、お尻の検査、お疲れ様でした。それではね、次は婦人科の検査が入っていますので、ご用意下さい。」
　「えっ？！　何ですか？　何ておっしゃいました？」と、彩花は、慌てて訊き返します。
鈴木医師は答えます。「婦人科の検査ですよ。今日の検査項目に入っていますね。申し込みフォームにも、チェックが入っていますよ。どうぞ、ご支度下さいね。」
　「ええっ～(;´Д｀)💦？！　婦人科の検査ですか？　婦人科？？」と彩花は絶叫します。
　鈴木医師は答えます。「そうですよ、女性の方ですから、特に婦人科の検査は、必須項目になっていますよ。皆さん進んで御受けになりますよ。どうぞ。」
　彩花は、体から血の気が引くのを感じます。「ええっと、その、あの．．．　婦人科って、掛かった事無いんですけど．．．だから、あの．．．」
鈴木医師は言います。「あ、そうですか。婦人科は初めてなのね。うん、大丈夫、そういう方結構いらっしゃいますよ。」　看護師の美咲は、更に加えます。「今日、機会があるんだから、調べて貰いましょうね。早い方がいいですよ。今の内に診て貰えば、結婚する時困らないわよ。女性だったら、必ず診て貰わなきゃいけないんだから、今診て貰った方がいいわよ。何を恥ずかしがっているの？私が教えてあげるから、心配しないでね。さあ、どうぞ。」

彩花は困ってしまいました。「え？でも、あの．．．。未だ結婚しないし、だから、その．．．」　と、もじもじと答えあぐねています。
看護師の美咲は、「なあに？何か困る事でもあるの？　そうね、性経験が無かったら、怖いわよね。未だ処女なの？」と、あからさまな質問をします。
彩花は、子ども扱いされたようで、ちょっとムッとして答えます。「え？いえ、そんな事は無いんですけど．．．ただ．．．」
　看護師の美咲は、訊き直します。「何、何なの？　確か佐藤彩花さんは、性交の経験にチェックが入ってましたよね？問診票で、分かっていますから、どうぞ診察を受けてみて下さいね。」
彩花は、そう言われてしまうと、断る理由を無くしたような感じになってしまい、益々断れなくなってしまいました。

　婦人科と聞いて、驚くモニター応募女性　　
　看護師の美咲は、彩花を促すように言います。「それじゃ、下穿きつまりパンティを脱いでお待ちください。上は、いいわよ。下だけ裸になればいいからね。直ぐ終わるから、サッと診て貰えばいいじゃない？私が、立合いますから、心配ありませんよ。いい経験になるし、第一健康診断して貰える訳だから、絶対いいですよ。ね？」
　そう言われて、彩花は断るに断れなくなってしまいました。でも怖いし、恥ずかしい。どうしよう．．．と考え込んでしまいました。
　看護師の美咲は、内見の参加者が隣室で待っているので、彩花を診察台へ載せなければなりません。やはり、内見の参加者の中には、このモニター応募女性の診察の見学を希望する人がいるのです。美咲としては、内見を円滑に進行する義務があるので、無理にでも彩花を、診察台へ上げなければならないのです。
　看護師の美咲は、言います。「次のモニター応募の人の予約が入っているので、早くして頂けませんか？でないと、貴方の無料入会の権利が無くなってしまいますよ。」
彩花は、黙り込んでしまいました。
☆
☆
☆
☆
長い沈黙が続き、気まずさに彩花は、つい返事をしてしましました。
「は、はい。分かりました。お願いします。」