四つん這いに
- 2019/03/05
- 15:05
彩花が、スカートを脱ぐと、男性医師の鈴木は、優しく言います。「それでは、体温測りましょう。そのまま、前に手を着いて、御辞儀するようにして下さい。そうです。では、膝をもう少し後ろへ遣って、そうです。次に、肘を着きます。そうですね、もう少し前へ。お尻を突き出すようにしましょう。背中は丸くしないで、伸ばしましょう。いいですよ。そんな感じです。」
彩花は、何だか変な格好にされているわねと思いながら、先生の指示に従います。先生は、優しい言葉と裏腹に、彩花の背中を押さえ付け、上半身を低くさせます。

背中を押さえ付けられ、お尻を突き出した彩花は思います。(あれっ?! 何だか変な格好させられたわ。何するのかしら?) 思わず声を出します。「あの、何? 何なんですか?」頭を上げて、先生の顔を見ますが、 男性医師の鈴木は、「大丈夫ですよ。そのままにしててね~。」と答えて、肩を押して、彩花の動きを制止します。
後ろの方から、女性看護師の声が聞こえて来ました。「佐藤さん、動かないで、先生の言う通りにして下さいね~!! 動くと危ないですよ~!! 」 彩花は、女性の声を聞いて、気まずくなり、黙って従います。
女性看護師は、モニター応募者が、健康診断を受ける上で、安心の為に立ち会っています。同性の第三者がいる事で、モニター応募者の女性の不安を和らげ、指示に従って貰い易くなり、最後まで、各種検査を受けて頂けています。古株の看護師さんは、全てを心得ていて、ここの経営者の一人でもあるのです。
今日の内見の参加者が、外で待機しています。これから、モニター応募女性に、各種検査を受けて貰いましょう。これで、内見の参加者への入会時に受ける健康診断の具体的な説明と案内等が出来るでしょう。正会員とエグゼクティブ会員のお友達への入会の勧誘がより効率的になります。エグゼクティブ会員は、同伴者も参加が容認されています。

彩花は、診察ベッドの上で、四つん這いにされます
女性看護師の吉田美咲は、今日のモニター応募者の佐藤彩花が、ちゃんと最後まで各種検診を受けるように、見守ります。彼女は、モニター応募者の女性には、ちょっと可愛そうだけど、何十万円のコースを、無料で遣って貰えるんだから、この位は辛抱してねって、思っています。モニター応募者の女性には、ちょっと可愛そうだけど、何十万円のコースを、無料で遣って貰えるんだからね。だって、世界でも有数の機器や設備、薬品や美容器具、美容方法で、サービスが受けられるようになるのよ。だから、モニター応募からでも、会員になれば、絶対得なのよ。今日はちょっと辛いかも知れないけど、辛抱して貰うわ。クリニックを維持管理出来るのは、貴女達、モニター応募者のお陰でもあるから、絶対後悔させないようにするわよ。今日は頑張って、最後まで診察受けてね~!。と
そんな事は知らないで、と言うか注意書きをよく読まずに来た佐藤彩花は、先生に言われて、更に看護師美咲に注意され、診察ベッドの上で四つん這いにさせられます。彩花は、何となく嫌な感じはするのですが、先生は優しいし、診察だから仕方ないのかな、何をするのかしら?と思っています。どんな診察なのかは、ネットでは詳しくは書いてありませんでした。訊けば、答えて呉れたかも知れませんが、其処まで気が回る訳でもありません。又、クリニックも、積極的には知らせません。
「では、深部体温を測りましょうね~。」 医師の鈴木が彩花に声を掛けました。「動かないでね。暫くそのままの姿勢を保っていて下さいよ。」

男性医師の鈴木が、そっと彩花の体に触れます。「いいですか、動かないでいて下さいね~。」
彩花に一抹の不安が過ります。(何で? 何でこんな格好で動かないで、って言うの? 何するの?)