テストモード
- 2018/12/04
- 19:48

骨盤底筋訓練器のボタンを押して、空気をプローブへ送り込みます。今、プローブのゲージは、一杯に膣内部で膨らんでいるのを示しています。
患者さんには、下着を全部取ってから、検査衣になって貰い、内診台へ上って貰います。この様に、両脚を開いて固定されます。性器の検査ですから、性器を診易い姿勢を取って頂くのです。皆さんにも見え易いですね。

それでは、テストモードで行いましょう。
ポンプで、プローブへ空気を送り込みます。膣内部で、プローブが膨らんで行きます。患者さんは違和感を覚え、脚が動きます。
「大丈夫ですか?」
所定の圧力まで膨らませます。

器械から、英語でインストラクションが流れます。
「このゲージ表示が見えますか? では、膣を絞めて下さい。肛門を絞めるようにすればいいですよ。はい、絞めて~、そのまま10秒続けて下さい。」
患者さんの肛門がキュッと締まります。プローブも膣の奥へ飲み込まれて行きます。
ゲージが上昇するのが見えます。

「はい、楽にして~。10秒間お休みですよ。」
患者さんの肛門が緩み、膣へ飲み込まれていたプローブが、ゆっくり戻って来てます。
「はい、では又膣を絞めて下さい。グッと肛門を絞めるように。そのまま又10秒間絞めていますよ~。」

患者さんは、ゲージの表示を見ながら、膣を絞めたり、緩めたりを繰り返します。患者さんの膣の締付は、結構強力で、ゲージがしばしば振り切れます。若さを象徴しています。骨盤底筋は、全然問題ありませんね。

この膣を絞めたり緩めたりするのが、骨盤底筋訓練です。子宮や膀胱等を支えているのが、骨盤底筋です。出産や加齢に伴い、緩んできて、様々な問題を惹き起こします。
この機器を使い、繰り返し膣を絞め緩めます。プローブが圧力を検知して、ディスプレイに表示します。さて、結果が出たようですね。危機がレベルを教えて呉れます。『レベルは3です。』とナレーションが流れました。今は、テスト・モードでした。これを基準として、トレーニング・モードで骨盤底筋訓練を行います。携帯出来ますので、いつどこででもトレーニング出来ます。お手洗いの時等に行うといいかも知れませんね。

肛門を絞めると、同時に骨盤底筋も締まり、膣圧が上昇しています。


患者さんへ、器械のディスプレイを見せて、ゲージの上昇を確認させます。

今日は、テストモードを行いました。レベルが分かりましたので、プローブを取り出します。シリコン製の柔らかい素材で造られています。空気を抜いて取り出します。膣内部では、もう少し大きく膨らんでいます。引っ張ると、ツルンとプローブが出て来ました。

「はい、骨盤底筋訓練はお終いですよ。続いて、膣鏡検査しますね~。」