Rectal examination
- 2018/11/10
- 22:24
それでは、次に直腸の内診を行いましょう。図のように、患者さんの肛門より、指を挿し込んで、直腸内の内診を行います。

患者さんの肛門及び直腸を傷付けないように、検査には十分な潤滑剤を用います。

女性患者さんは、枕に顔を埋めて、恥かしさに堪えます。背後で風を感じ、足音で気配を感じます。とても振り向く勇気は有りません。ドクターは、グローブの指先に、ゼリーをたっぷり付けています。

解剖図を良く見て、直腸のカーブに沿って人差し指を挿入して行きます。一度肛門を通過すれば、後はスムーズに挿入出来ます。奥深く挿し込めば、直腸からS字結腸へと続いて行くのが分かります。又、ダグラス窩も触れる事が出来ますので、同時に触診しましょう。

若し、直腸に便がある場合は、浣腸処置を行います。
では、始めましょう。「これから、直腸診を行います。お尻を調べますので、指を入れますよ。楽にして下さい。ゆっくり息をして下さい。力を入れないで下さいね。はい、吸ってー、吐いて―、楽にして―」

見学者の見守る前で、来院の女性患者さんは、直腸診をされます。
ドクターは、左手の指先で、軽く女性患者さんの肛門を拡げてよく見えるようにしてから、右手の人差し指を挿し込みます。
堪らず女性患者さんは肛門を窄めます。「ああ、力を抜いて下さい。お尻は締めないでね。楽~にしてね。」

直腸診の様子。同時に痔疾等の有無も調べられます。
ドクターは、タイミングを見計らって、肛門へ人差し指を挿し込みます。指は簡単に、肛門へスルリと滑り込みます。女性患者さんは、低い声で、「うっ?!」と叫び、ビクッと腰を引きます。「はい、動かないようにして下さいね。」ドクターが注意します。「腰を引かないでね。もっとお尻を突き出していて下さい。今から直腸の内診と、肛門括約筋などを触診しますね。」

女性患者さんは、直腸診に驚き、お尻を振って逃れようとしますが、ドクターに注意され、呻き声を出します。ドクターは、指を深く挿し入れて、直腸の内診を行います。クルリと指を回転させて、直腸壁を触診します。内部は温かく柔らかい感触です。指が動かされる度に、女性患者さんは、呻きながらお尻を左右に振って逃れようとします。

「動かないでねー。あー、ちょっと便が有りますねぇ。どうしましょう、これでは、触診出来ませんね。うーん、出してしまいましょうか。浣腸ですね。看護師さん、浣腸の用意して下さーい。」
浣腸液を吸い込んだ、浣腸器が準備されます。
「浣腸しますね。お薬を、お尻に入れますよ。入れたら、出来るだけ我慢してから、おトイレへ行って下さい。5分以上は、我慢して下さいね。では、楽にして。」

ドクターは、ブシュッと音を立てて、浣腸器の空気を抜きます。グリセリン希釈液が、嘴管から零れ出ます。
はい、ではお薬入れますよ~。お尻を突き出して下さい。

浣腸器の嘴管は、ゼリーが付いた肛門へプスリと突き立てられます。一瞬、女性患者さんは、お尻を引きます。「動かないでね~。」ドクターが注意します。嘴管は根元までしっかり挿し込まれました。肛門は締まり、嘴管を銜え込みます。

ガラス浣腸器のシリンダーがゆっくり押され、浣腸液が直腸内へと注入されて行きます。
「あーっ?!」と女性患者さんは、声を上げます。
「はいはい、お尻を締めて下さい。しっかり絞めて。」とドクターは後ろから声を掛けます。

浣腸処置される女性患者さん
冷たいものが、お尻から入って来ます。
ドクターが浣腸器のシリンダーを押し、浣腸液を注入して行きます。最後まで押し切るとと、カチンと止まりました。「浣腸器抜きますから、お尻の穴を締めて下さいねー。
はい、結構ですよ。お尻の穴を押さえて、漏らさないようにして下さい。5分は辛抱しましょうね。お手洗いは、入口出て、右にありますから、慌てないで行って下さいね。」
女性患者さんは、ブルブル震えながら我慢していましたが、「先生、おトイレへ行かせて下さい」と言うや否や、突然起き上がり、お手洗いへ猛ダッシュして行きました。
「きゃっ!もう駄目っ!」
女性患者さんは、大急ぎでお手洗いへ駆け出して行きました。
グリセリン希釈溶液は、腸壁を刺激します。強烈な便意がお腹を駆け巡ります。便秘の方には、対症療法として有効です。出来れば、食物繊維をたっぷり採り、食事に気を付け、規則正しいおトイレ習慣を心掛けましょう。
*
*暫く患者さんは、お手洗いで悪戦苦闘
*
*
*
*
患者さん、お戻りになられました。

お手洗い、大変お疲れ様でした。でも、検査はこれからです。
再び、四つん這いになって頂き、もう一度直腸診を遣り直します。
「失礼します。んん~、どうかな~?
ああ、綺麗に出ましたねぇ。直腸は空っぽになってますよ~。」
奥深く指を挿し込みますと、S字結腸へと繋がる部分が分かります。内部は滑らかで柔らかく、異常有りません。
直腸内診の指が動く度に、女性患者さんは、体をくねらせて堪えます。

ドクターは、浣腸で洗浄された直腸内へ、指を根元迄挿し入れます。更に確かめるように、直腸壁をなぞります。患者さんは、辛そうに体を捩り、堪えています。

ドクターの指の付け根を、患者さんの肛門括約筋が、締め付けます。
直腸診は、執拗に続けられます。

患者さんの肛門及び直腸を傷付けないように、検査には十分な潤滑剤を用います。

女性患者さんは、枕に顔を埋めて、恥かしさに堪えます。背後で風を感じ、足音で気配を感じます。とても振り向く勇気は有りません。ドクターは、グローブの指先に、ゼリーをたっぷり付けています。

解剖図を良く見て、直腸のカーブに沿って人差し指を挿入して行きます。一度肛門を通過すれば、後はスムーズに挿入出来ます。奥深く挿し込めば、直腸からS字結腸へと続いて行くのが分かります。又、ダグラス窩も触れる事が出来ますので、同時に触診しましょう。

若し、直腸に便がある場合は、浣腸処置を行います。
では、始めましょう。「これから、直腸診を行います。お尻を調べますので、指を入れますよ。楽にして下さい。ゆっくり息をして下さい。力を入れないで下さいね。はい、吸ってー、吐いて―、楽にして―」

見学者の見守る前で、来院の女性患者さんは、直腸診をされます。
ドクターは、左手の指先で、軽く女性患者さんの肛門を拡げてよく見えるようにしてから、右手の人差し指を挿し込みます。
堪らず女性患者さんは肛門を窄めます。「ああ、力を抜いて下さい。お尻は締めないでね。楽~にしてね。」

直腸診の様子。同時に痔疾等の有無も調べられます。
ドクターは、タイミングを見計らって、肛門へ人差し指を挿し込みます。指は簡単に、肛門へスルリと滑り込みます。女性患者さんは、低い声で、「うっ?!」と叫び、ビクッと腰を引きます。「はい、動かないようにして下さいね。」ドクターが注意します。「腰を引かないでね。もっとお尻を突き出していて下さい。今から直腸の内診と、肛門括約筋などを触診しますね。」

女性患者さんは、直腸診に驚き、お尻を振って逃れようとしますが、ドクターに注意され、呻き声を出します。ドクターは、指を深く挿し入れて、直腸の内診を行います。クルリと指を回転させて、直腸壁を触診します。内部は温かく柔らかい感触です。指が動かされる度に、女性患者さんは、呻きながらお尻を左右に振って逃れようとします。

「動かないでねー。あー、ちょっと便が有りますねぇ。どうしましょう、これでは、触診出来ませんね。うーん、出してしまいましょうか。浣腸ですね。看護師さん、浣腸の用意して下さーい。」
浣腸液を吸い込んだ、浣腸器が準備されます。
「浣腸しますね。お薬を、お尻に入れますよ。入れたら、出来るだけ我慢してから、おトイレへ行って下さい。5分以上は、我慢して下さいね。では、楽にして。」

ドクターは、ブシュッと音を立てて、浣腸器の空気を抜きます。グリセリン希釈液が、嘴管から零れ出ます。
はい、ではお薬入れますよ~。お尻を突き出して下さい。

浣腸器の嘴管は、ゼリーが付いた肛門へプスリと突き立てられます。一瞬、女性患者さんは、お尻を引きます。「動かないでね~。」ドクターが注意します。嘴管は根元までしっかり挿し込まれました。肛門は締まり、嘴管を銜え込みます。

ガラス浣腸器のシリンダーがゆっくり押され、浣腸液が直腸内へと注入されて行きます。
「あーっ?!」と女性患者さんは、声を上げます。
「はいはい、お尻を締めて下さい。しっかり絞めて。」とドクターは後ろから声を掛けます。

浣腸処置される女性患者さん
冷たいものが、お尻から入って来ます。
ドクターが浣腸器のシリンダーを押し、浣腸液を注入して行きます。最後まで押し切るとと、カチンと止まりました。「浣腸器抜きますから、お尻の穴を締めて下さいねー。
はい、結構ですよ。お尻の穴を押さえて、漏らさないようにして下さい。5分は辛抱しましょうね。お手洗いは、入口出て、右にありますから、慌てないで行って下さいね。」
女性患者さんは、ブルブル震えながら我慢していましたが、「先生、おトイレへ行かせて下さい」と言うや否や、突然起き上がり、お手洗いへ猛ダッシュして行きました。
「きゃっ!もう駄目っ!」

女性患者さんは、大急ぎでお手洗いへ駆け出して行きました。
グリセリン希釈溶液は、腸壁を刺激します。強烈な便意がお腹を駆け巡ります。便秘の方には、対症療法として有効です。出来れば、食物繊維をたっぷり採り、食事に気を付け、規則正しいおトイレ習慣を心掛けましょう。
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*暫く患者さんは、お手洗いで悪戦苦闘
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患者さん、お戻りになられました。

お手洗い、大変お疲れ様でした。でも、検査はこれからです。
再び、四つん這いになって頂き、もう一度直腸診を遣り直します。
「失礼します。んん~、どうかな~?
ああ、綺麗に出ましたねぇ。直腸は空っぽになってますよ~。」
奥深く指を挿し込みますと、S字結腸へと繋がる部分が分かります。内部は滑らかで柔らかく、異常有りません。
直腸内診の指が動く度に、女性患者さんは、体をくねらせて堪えます。

ドクターは、浣腸で洗浄された直腸内へ、指を根元迄挿し入れます。更に確かめるように、直腸壁をなぞります。患者さんは、辛そうに体を捩り、堪えています。

ドクターの指の付け根を、患者さんの肛門括約筋が、締め付けます。
直腸診は、執拗に続けられます。