女性患者さんは、予め看護師さんに、陰部を剃毛して貰ってあります。術中に、陰毛などの混入防止と、衛生上の問題です。陰部を清浄して貰ってありますので、トラブルは最小限に抑えられます。そうして、こちらの内診室へ送り込まれて来て、処置を受けます。受診にあたっては、看護師さんが同意書を取っています。その経緯により、ご本人は、あまりご理解はされていないかも知れませんが、検査・処置等は予定通りに行われます。
女性患者さんの後ろでは、ドクターがプラスチックグローブをパチンパチンと音をたてながら、嵌めて行きます。幾人かの足音が聞こえて、背後に視線が集まっているのを感じますが、どうする事も出来ません。事の成り行きによって、此方のクリニックで受診させられます。
女性患者さんは、背後の音に怯えるように、ビクッ、ビクッと肩が震え、肛門もキュ~と窄まります。陰唇は細い一本の筋になり、固く閉じています。
女性患者さんの背後では、開けられた診察室のドアから、幾人かの白衣の人達が集まって来ます。ドクターは、気にもせずゆっくりプラスチックグローブを嵌めています。
心なしか、女性患者さんの白いお尻が、小刻みに震えているように見えます。