関係者以外の入室を禁ず
ドアは、開放されていて、廊下からは内診の様子が見えます。
初診の患者さんとあって、何故かドアを覗くスタッフが時々現れます。患者さん側からは、目の前のスクリーンに依って、視界が遮られているので、足元の様子は、光りがぼんやり見えるのと、足音、物音などでしか分かりません。見学で内診室へ立入るには、白衣着用が義務付けられています。白衣着用で入室可能ですが、私語は慎むように注意されます。ライトに照らされた患部が見られます。
男性ドクターによる、時間を掛けた丁寧な外性器の触診が為されました。陰毛より外性器、肛門へと、皆さんの前で指で拡げて見え易くされて触診を受けました。
ドクターは、次に直腸用の深部体温計を用意します。
「それでは、正確な体温を計測してみましょう。腋下ではなく、直腸の温度を測ってみますね。」
男性ドクターによる執拗な触診で、いつの間にか性器は、バルトリン腺液で濡れてヌラヌラと光を反射しています。粘膜は充血して、赤くなってしまいました。新患女性は、大きく息をして、喘いでいるようにも見えます。
荒い呼吸の新患女性の足元で、ドクターは特にそれを気に掛ける事も無く、淡々と診察を続けます。
ドクターは、体温を測る旨を伝えると、行き成り患者さんの肛門へ、体温計を挿し込みました。
「うっ?!」と低い声が聞こえました。お尻に冷たい違和感を覚えます。
「はい、大丈夫ですから、そのまま楽にしていればいいですよ~。」
細長い体温計の先は、いとも簡単にスルリと新患女性の肛門へ挿し込まれてしまいました。手慣れた手つきで、体温計の先端から、太くなったデジタル表示迄をプスリと奥深く入れます。新患女性は、体温計を直腸の奥深く迄受け入れ、肛門でしっかり銜え込んでいます。
体温計のデジタル温度は、パラパラとその表示を変え乍ら、ゆっくりと上昇を示しています。直腸内の体温が、手に取るように見えます。後で、直腸も内診してみましょう。便が残っていれば、浣腸処置も行います。
患者さんは、お尻に違和感を覚えるのか、肛門の皺ががヒクヒクと動くのが見えます。
暫く待つと、結果が出ました。ドクターは体温計を肛門から抜くと、読み上げます。
「ええと、そうですね、37.1℃でしたよ。問題ありませんよ。」幸い、直腸には便は無さそうです。
内診室では、婦人科の診察が続いています。ご興味のある女性の方は、連絡下さい。