地下牢の拷問具
- 2018/05/10
- 00:12

「よく辛抱したねアリスちゃん。では、ご褒美に綺麗なキノコをお尻に飾ってあげようか。」 そう言うとデビルは、鈎棒をお尻から抜き、綺麗な宝石のようなキノコを挿します。 それは、銀色で、傘がエメラルドのように青く光っています。不思議の国には、色んなキノコが生えているのです。アリスのお尻にもキノコが生えます。

また不思議な事に、アリスのお尻へ、小さなキノコがつるんと吸い込まれました。
ああ残酷な地下牢!こんな時間に
こんな夢見るアリスに
どんな小さな願いも聞き入れてもらえぬ
弱い息のお願いをでせがむのに!
でもこの哀れなアリスが
黒い三角帽の恐ろしい獄卒に逆らえましょうか?

アリスの横には、鈍く光るデビルの大鎌が置いてあります。恐ろしくて、逆らう事は出来ません。
居丈だかな獄卒がまずは唱える
その宣告は「受け入れなさい」
すこし優しげに二番手の希望
「キノコをいれること」
そして三番手が語りをさえぎること
一度に二本以上ではないにせよ

アリスのお尻には、宝石が☆彡キラキラキラキラと輝きました。
すぐに、とつぜんの沈黙が勝り
想像で彼女らが追いかける
夢の子が奔放で新しい謎の地を
動き回るのを追って
鳥や獣と親しく語る――
そしてそれを半ば真に受け

アリス! 子どもじみたおとぎ話を忘れて
やさしい手でもって子供時代へ別れを告げ
夢のつどう地下牢にようこそ
記憶のなぞめいた輪の中
彼方の地でつみ取られた
巡礼たちのしおれた花輪のように

しばらくして、お尻がキラキラ輝き、それ以上なにもおきないのがわかって、アリスはすぐに起き上がり逃げようとときめました。でもかわいそうなアリス、ざんねんでした!とびらのところにきてみると、鍵が掛かっているのに気がついたのです。そして中へ戻ってみると、変わった形の椅子が有りました。デビルは、お帰り、次はこの椅子に座って御覧と言いました。椅子には、手枷、足枷がついています。アリスはがんばってまた逃げようとしましたが、デビルに脅されてだめです。そしてがんばったあげくにつかれきって、かわいそうなこの子は、ついにこの椅子にすわって泣き出してしまいました。